あのクズを殴ってやりたいんだ
第4話 あのクズの大切な人
10月29日(火)放送分
2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し、芸能界入りを果たした女優の浜辺美波さん。同年、主演映画「アリと恋文」で女優デビューし、以降、数々の映画やドラマに出演。2017年に公開された映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」で一躍脚光を浴び、近年では劇場版アニメ作品での声優挑戦、ファッション誌や美容雑誌の表紙を飾るなど、活躍の幅をさらに広げている。2021年を迎え、デビュー10周年となる浜辺さんは「等身大で飛び込んでいきたい」という目標があると話す。そんな浜辺さんに自身が感じる一番の成長や、少女から大人への変化について聞いた。
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現在20歳の浜辺さんは、今年、新成人として大人への仲間入りを果たす。昨年放送されたドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)では愛憎劇に挑戦し、復讐(ふくしゅう)心を持ちながらも、復讐相手に引かれていく女性を演じるなど、最近では大人びた表情を見せることも増えてきた。
少女から大人への変革期にあるように感じられるが、浜辺さん自身はどう捉えているのだろうか。浜辺さんは「中学生の頃からお世話になっている方と久しぶりに会った時に、『大きくなったね』『大人になったね』と声をかけてもらったのがうれしくて。そう言っていただいたことで、自分でも少し変化を実感することができました」と明かす。
また、女性向けの雑誌に登場する機会も増え、濃い色のリップやウエットなヘアなど、これまでとは一味違う大人っぽさも披露。メークやスタイリングによってさまざまな雰囲気に様変わりしてしまう姿も印象的だ。
浜辺さんは「大人っぽいメークをしていただけるようになって本当に楽しい」といい、「アクセサリーも今までは小ぶりなものが多かったですが、最近では存在感のあるものを付けさせていただいたり。だんだんと自分の好きなファッションのジャンルに挑戦できるようになってきたのも楽しいです」と、大人の階段を上る今に目を輝かせていた。
10歳で女優としてデビューを飾った浜辺さん。10年という月日を過ごす中で、成長した部分は数多くあると思うが、当時から一番成長したと思うところについて聞いてみた。すると、浜辺さんは「社交性ですかね」と切り出した。
「オーディションの映像を見ると、とにかく目がキョロキョロしていますし、声も小さい。こういったインタビューで話すのも本当に苦手でした。それに比べたら、今は随分と言葉も出てくるようになったように思いますし、芸能界で友達も作れるようになって……。あの時には考えられなかった成長だと思います(笑い)」と、はにかみながら語ってくれた。
浜辺さんといえば、昨年、インスタグラム(インスタ)のアカウントを開設したことも話題を呼んだ。インスタでは「かしこまった感じではなく、こまめに投稿できるのが楽しい」といい、ファンからのコメントに返信するなど、積極的にコミュニケーションもはかっているのだという。「皆さんからの“生の声”が聞こえてくるのはとても面白い。直接感想を聞けるので参考になることも多いです」と話す浜辺さんの姿は、まさに自身も感じる成長によって作られたものだろう。
最後に、10周年イヤーとなる2021年の抱負を尋ねた。浜辺さんは「目標は『等身大』。今までは大人っぽく見られるようにという意識が強かったのですが、もう少し自分らしくというか、ありのままで話してみてもいいのかなと。失うものがない年齢ですし、等身大で飛び込んでいきたいと思っています」と明かした。
そんな浜辺さんは、1月13日からスタートする連続ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系、水曜午後10時)に出演する。ドラマはNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」などを手がけた北川悦吏子さんが脚本を担当するオリジナル作品で、主人公で少女のような天然母・水無瀬碧(菅野美穂さん)と、母を放っておけないしっかり者の“オタク”の娘・水無瀬空、それぞれの恋愛模様を描くラブストーリーだ。
浜辺さんが演じるのは、筋金入りのマンガ好きで、時間があれば「オタ活」にいそしむ女子大生。浜辺さんは空について「飾らない等身大な女の子」と役どころを語っており、「自分の目標とリンクするような役柄から1年をスタートできるのはすごくうれしいです」と、笑顔で新年への思いを語る。20歳にして芸歴10年と、ちょっぴり背伸びしつつ、大人への成長を遂げた浜辺さん。次のステージに立った彼女の「等身大」を見守りたい。