天国と地獄 ~サイコな2人~:魂が入れ替わった方法、奄美大島、猟奇殺人… これまでの“伏線”をおさらい 

連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」のワンシーン(C)TBS
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連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」のワンシーン(C)TBS

 初回から第3話までの期間平均視聴率(世帯)が15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を突破する女優の綾瀬はるかさん主演の連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」(TBS系、日曜午後9時)。綾瀬さん演じる刑事の望月彩子が、高橋一生さん演じるサイコパスな殺人鬼・日高陽斗(ひだか・はると)と魂が入れ替わった理由と元に戻る方法、殺害された被害者の手に書かれた記号「Φ(ファイ)」と、謎が謎を呼ぶ展開だ。改めて、ここまでに出てきた“伏線”をピックアップする。

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 ◇彩子と日高の魂が入れ替わった謎

 ドラマは「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN‐仁‐」「義母と娘のブルース」(いずれもTBS系)など数々のヒットドラマを手掛けてきた脚本家の森下佳子さんのオリジナル作。鹿児島県奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」をモチーフとしている。

 女性刑事と男性殺人鬼という2人が、魂が入れ替わったことで立場、性別をはじめ言葉遣い、立ち居振る舞いなど生活様式が全て逆転し、一瞬の判断ミスも許されない緊張感あふれる日々を過ごす様を描いている。そんな2人に、互いの価値観を根底から揺るがす予想だにしない真実と“究極の愛”が待っている……という展開だ。

 第1話で、彩子と日高が一緒に階段から転げ落ちたことで魂が入れ替わった。しかし、第2話で、元に戻ろうとした日高<魂は彩子>が強引に彩子<魂は日高>と同じ階段で転がり落ちたものの、魂は入れ替わらなかった。

 気になるのは、転げ落ちた後に彩子<日高>が放った「ね、戻れないでしょ。こんなことしたって」という言葉。日高は入れ替わりの法則をもともと知っているようだ。入れ替わったときは満月だったという描写があったので、月が関係しているのかもしれない。

 ◇謎だらけの奄美大島

 日高が知っている入れ替わりの方法とは何なのか。第1話の後半で、彩子<日高>が「月は太陽になるはずだった」という話を刑事の八巻英雄(やまき・ひでお、溝端淳平さん)にした。第3話で、それを聞いた日高<彩子>が「月と太陽の伝説」に出てくるシヤカナローの花が元に戻るためのカギとにらみ、奄美大島に飛んだ。

 奄美大島でシヤカナローの花を探す日高<彩子>は、地元住民から夏に一夜だけ咲く「サガリバナ」ではないかと言われたが、それ以上の有力な情報を得られなかった。また、入れ替わる前の日高が「緋美(あけび)集落」を訪ねていたと聞き、現地へ向かったがそこには廃虚しかなかった。

 しかし、夢で彩子と日高が対峙(たいじ)する海岸が、奄美大島の「ホノホシ海岸」と景色が似ていた。さらに、海岸で発見した丸い石は、日高が「どうしても捨てられないんです」と言っていた丸い石とも酷似。この海岸の石は「持っていると呪われる」という言い伝えもあるようだが、日高が持ち続ける丸い石が入れ替わりのカギとなっているのだろうか。

 ◇猟奇連続殺人の謎

 そんな彩子と日高を結びつけたのが、口の中に大量のパチンコ玉が詰め込まれ、手のひらに「Φ(ファイ)」と書かれた田所仁志の殺害事件だった。第2話では、日高<彩子>が日高の自宅マンションで発見した殺害リストには、田所と、第3話のラストで遺体で発見された四方忠良の名前があった。警察が、田所殺害事件の犯人と同一犯による犯行だとにらんだ3年前の被害者・一ノ瀬正造の名前はリストに見当たらなかった。

 そして気になる存在なのが、彩子の同居人の渡辺陸(柄本佑さん)だ。第3話では、彩子<日高>が発見した、壁に赤く書かれた「4」を必死に消そうとする姿や、翌朝、彩子が出したゴミ袋を開封し“血の付いた防護服”を発見する場面が描かれた。陸の行動が何だったのか、今後の動向が気になるところだ。

 魂を入れ替える方法、丸い石、猟奇殺人の謎に加え、第1話の冒頭に登場した「暗闇の清掃人Φ」、日高がボストンに滞在していたときに起きた連続殺人事件、第3話での彩子<日高>が手袋に細工をした理由など、回を重ねるごとに謎が増えている。今後もどのような謎が登場するのか、登場キャラの一挙手一投足、細かいシーンも見逃せない。第4話は2月7日午後9時から放送。

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