特撮ドラマ・スーパー戦隊シリーズの第44作「魔進戦隊キラメイジャー」(テレビ朝日系)の劇場版「魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム」が2月20日から公開中だ。テレビドラマは28日に惜しまれつつ最終回を迎えたが、約1年間、世界を守る光り輝く戦士としてキラメイレッド/熱田充瑠を演じた小宮璃央さんと、追加戦士として途中から物語を盛り上げたキラメイシルバー/クリスタリア宝路役の庄司浩平さんに、出演の感想やお互いの印象、今回の劇場版などについて話を聞いた。インタビュー完全版の動画はMAiDiGiTVで公開中。
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小宮さん:僕自身、ドラマ撮影の常識など何も知らないまま撮影に臨んだところがあって、本当に新人俳優で、何もかもが新鮮に見えて、勉強になることばかりでした。メンバーのみんなからいろいろなことを教えていただき、スタッフさんからもいろんなことを学び、自分にとって今後ないような1年間だったなと。こういう1年続くドラマはなかなかないので、貴重な経験をさせてもらった、たくさんいい思い出ができた1年ですね。
庄司さん:僕は途中参加だったんですが、中断期間を経てだったので、走り終えたということに意味があると思います。すごく達成感もあるし、何よりみんなが言っていたけど、ホッとしましたね。こんなご時世の中で走り抜けられたのはすごくうれしかったです。経験としては、僕も璃央と一緒で、これが何もかも初めてという中で、スタッフさんや他のキャストの皆さん、声優の方、スーツアクターの方にいろいろなことを教えていただいて、本当に貴重な体験になりましたし、これからの人生でプラスになるような時間を過ごすことができました。
小宮さん:最初の充瑠君はあまり良くない環境にいたんですよ。友達もいない、変わり者扱いされたり。でも充瑠君に仲間ができて、(実際に)僕にも仲間ができ、同時に一緒に成長していることが実感できたのでよかったですね。(充瑠を演じて)本当にいろいろな方から可愛いと言っていただけたんですが、自分的には男気のあるかっこいいレッドを目指していたつもりだったので、最後の最後には「充瑠君かっこよかったな」と言っていただけるようなレッドになっていたいですね。今までのレッドって豪快でかっこよくて……というヒーロー像だったと思うのですが、(充瑠は)普通のレッドと違うなと思っていました。縁の下の力持ちというか、(仲間を)支えてあげるレッドかなと。
庄司さん:今までのレッドってみんなを引っ張っていったり、実際にはなれなさそうな“レジェンド感”があったけど、充瑠だとみんなもなれそうだし、でもその中で特別なキラメンタルを持っていて。みんなに良い影響を与えてもらったら、気がついたら今度は(みんなが)充瑠に影響を受けているというシーンが多かったね。
小宮さん:最初、為朝が充瑠のことをリ-ダーとは認めないということがあって、宝路も最初仲間には入らなかったけど、充瑠の人柄があったから、為朝もリーダーと認めてくれたし、宝路もキラメイジャーの一員になってくれた。充瑠ってすごいなって、1年演じて思いましたね。
庄司さん:宝路は(最初)群れないで、一人でどうにかやろうという感じでしたが、そこに充瑠の“気がついたら人の中にするすると入っていく能力”があって変わっていったし、第1話で充瑠が「変わる、変われる、変わりたい!」と言っていたけど、気づいたら宝路も「変わる、変われる、変わりたい!」って言っていて。ここ(充瑠と宝路)が一番変化をし続けた2人だと思います。変わり続けてどうなったのかというのも見てほしいですね。
小宮さん:今“浩ちゃん”(庄司さん)と呼んでいるんですけど、(最初の頃は)全員に対して常に敬語だったんですよ。「庄司さん」って言っていたし(笑い)。今じゃ考えられないですね。(庄司さんは)最初“硬い人”だなと思っていたんです。僕とは話が合わないなと思っていたんです。そしたら話が合うし、本当に自分の悪いところを見つけてくれて、悪いところもいいところも肯定してくれる。ちゃんと叱ってくれる。メンバーの中で一緒にいることが多かったし、撮影もかぶることが多かったので、初期の頃と比べて信頼度が高くなった。常に、何かあったら頼っちゃう“兄貴”という感じでした。
庄司さん:うれしいことだね。
小宮さん:相談事とかも素直に話せるし。この1年で、ここまで仲良くなれるのは初めてでした。ありがたいですね、存在的に。こういう人が追加戦士に入ってきてくれて。俺だったら無理だったと思う(笑い)。
庄司さん:璃央とはオーディションが一緒だったじゃない? 少なくとも最後は一緒で。赤のポジションを(小宮さんと)交互にやって、どっちがどうだろって感じだったんですが、明らかに(小宮さんは)赤だなと思ってました。真ん中にいるのが想像つくというか。スタートからキラキラしていた。ヒーローになるんだろうなっていうのを頭から持っていたので、それはいいなと思って見ていました。みんなを引っ張ってくれるタイプのレッドかなと最初思っていたんですけど、(役としての)充瑠も、璃央(本人)もそうだけど、一人でバーッと突っ走っていくタイプで。僕らがそれを追いかけて、足りない部分があったら背中を押してあげる、補ってあげるという感じの戦隊だったのかな。それはキャラクターだけじゃなく、僕らもそういう感じでした。(小宮さんは)成長していきながら、最初の時より、ずっといまはヒーローらしい青年に育ったなと思いますね。
小宮さん:うれしいです!
庄司さん:いえい(笑い)!
庄司さん:テレビシリーズのキラメイジャーとやっていること、目指していることは変わらないんですけど、規模の大きさや派手さなど、印象に残るところがたくさんちりばめられています。大人が見ても子供が見ても面白い。エンディングの最後の瞬間まで目を離さないでほしいです。さらに、「ムービーレンジャー」ということで、リュウソウジャーに加え、ゼンカイジャーも先取りで見られます。「体力もつ?」っていうぐらい要素が盛りだくさんで、豪華な形に出来上がっていますので、ぜひ劇場に足を運んで見てください!
小宮さん:いい見どころを言いますね! いっぱい言われちゃった(笑い)。夢が題材で、壇蜜さん演じるミンジョを倒していくという物語です。6人揃っての変身だったり、そういう豪華な演出もあるので、楽しんで見ていただきたいです。撮影が(去年の)6月あたりで、宝路(庄司さん)が入って間もない頃だったので、6人変身も映画が初めてだったから、こういう裏話を知って映画館に足を運ぶと、より一層作品を楽しめるんじゃないかなと思います。
庄司さん:公開のタイミングが(テレビシリーズの)最終回付近だったので、全然芝居の感じが違うよね。今だったらもっと(芝居を)ドッカーンとやれるところをおとなしめにやっている気がする。それは充瑠(小宮さん)も一緒かも。もっといろいろできたかなという部分があるかもしれないですね。
小宮さん:それはスーパー戦隊シリーズの醍醐味(だいごみ)ですね。どんどん成長した姿が分かる作品になっていると思います。最後の最後には楽しいダンスもあります。お子さんと一緒に楽しかったと言って帰ってもらえるような物語になっておりますので、ぜひ劇場に足をお運びください!
「魔進戦隊キラメイジャー」は、「宝石」と「乗り物」がモチーフで、不思議なパワーを秘めた美しい宝石キラメイストーンに戦士として選ばれたキラメイジャーが、人々から希望や輝きを奪おうとする闇の軍団と戦う姿を描く物語。劇場版は、眠りについた人々が夢から覚めないという事件が発生。夢の世界を共有できる宝石“ドリームストーン”を悪用したミンジョ(壇蜜さん)により、夢に閉じ込められてしまった人々、熱田充瑠(小宮さん)や射水為朝(木原瑠生さん)、クリスタリア宝路(庄司さん)、魔進ファイヤと魔進ショベローを救うべく、速見瀬奈(新條由芽さん)、押切時雨(水石亜飛夢さん)、大治小夜(工藤美桜さん)、マブシーナが夢の世界へと向かう……という内容。「騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ」と「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」との3本立てで、「スーパー戦隊 MOVIE レンジャー2021」として公開中。
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