水曜日のダウンタウン
電気イスゲームトーナメント 1回戦第2試合 ほか
11月20日(水)放送分
世界最高峰の総合格闘技イベント「UFC261」が日本時間4月25日、米・フロリダ州ジャクソンビルで開催される。豪華3大タイトルマッチが組まれた大会の見どころを、WOWOW「UFC-究極格闘技-」解説者としても知られる高阪剛さんに語ってもらった。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
――豪華3大タイトルマッチが組まれた「UFC261」。メインイベントのウェルター級タイトルマッチ、カマル・ウスマンvsホルヘ・マスヴィダルは、7カ月ぶりの再戦となります。前回は王者ウスマンが判定勝ちしていますが、高阪さんはこの試合どう見ていますか?
前回はギルバート・バーンズの欠場で、試合の6日前に急きょマスヴィダルが挑戦することになったんですよね。だから「マスヴィダルの本来の動きじゃなかった」と言ってしまえばそれまでなんですけど。根本的なところで、うまく試合が組み立てられていなかったと思いました。
――それはどういったところですか?
マスヴィダルって、試合展開を作っていくテンポが早いんですよ。テンポが早いから、相手はプレッシャーを受けて嫌々出してくる打撃が、マスヴィダルからするとカウンターを当てやすい打撃になることが多い。ドナルド・セローニをKOした時なんかは、まさにそうでした。
ただ、前回のウスマン戦では、相手のペースで試合をしてしまった。だからこそ、マスヴィダルが言うところの“しっかり準備時間があれば倒せる”という自信につながっているんじゃないかと思いますね。
――前回は、ウスマンがケージレスリングやテイクダウンを駆使して、マスヴィダルの打撃を封じ込めた印象を受けました。
そうでしたね。ウスマンはマスヴィダルとは逆に、勝ちに結び付ける展開がスローなんですよ。スタミナに絶対的な自信があるので、四つに組んでスローダウンさせて、相手のペースもそこで奪う。だからこそ、前回のマスヴィダルのように本来の試合をやらせてもらえなくなる。それこそが、ウスマンの本当の強さなんじゃないかと思います。
だからマスヴィダルは、そのペースにさせないための展開づくりが必要になる。大雑把に言うと、組まれないことですよね。組んでケージレスリングに持ち込まれたら、どんどん削られて、挽回するのが難しくなりますから。そうさせずに、いかに打撃を当てていくか。ただ、距離を詰めると組まれちゃうので、そこは試合の駆け引きとして、どう戦略を立てていくかによりますね。
――ウスマンはこのところ、ベースのレスリングだけでなく、ボクシングテクニックの向上も目覚ましいですよね?
そうなんですよ。とくに前回のギルバート・バーンズ戦で見せたジャブですよね。ウスマンのスローな試合展開の中で、ジャブだけは異様に速い。それが相手からすると、読みづらさにつながっているんじゃないかと思います。
――いまのウスマンは、かつてのウェルター級絶対王者、GSP(ジョルジュ・サンピエール)のようです。レスリングとジャブだけで完封勝ちするという。
しかも前回のバーンズ戦では、オーソドックス、サウスポー、どちらの構えからでも前手のジャブが刺さっていたので、これは今までのウスマン対策を考えていた選手たちにとっては、“厄介なものを手に入れやがったな”と、思ってるんじゃないですか。
――ただ、マスヴィダルのボクシング技術もかなりのものです。
そうですね。しかもジャブの刺し方やタイミングもすごくうまいんですよ。同じジャブでも二人の違うところは、ウスマンは自分のタイミングで打つんですけど、マスヴィダルはカウンターでジャブを当てていることが多い。だから異なるジャブの応酬も起こり得ると思いますね。
――「UFC261」では、女子フライ級と女子ストロー級のタイトルマッチも組まれています。この2試合のポイントも教えていただけますか?
まず、ヴァレンティーナ・シェフチェンコvsジェシカ・アンドラージの女子フライ級タイトルマッチは、典型的な“技vs力”の戦いですよね。王者シェフチェンコは、もともとキックボクシングの世界王者で、テイクダウンや寝技もトータルで高いレベルにあるオールラウンダー。対するアンドラージは女子で随一のパワーの持ち主で、フライ級に上げてから、フィジカルがより増している感じがするんですよね。
――前回、タイトル戦経験者のケイトリン・チョケイジアンをパワフルな打撃で圧倒しました。
チョケイジアンをKOしたボディブローなんか、腰が入ってフィジカルで撃ち抜いているので、相当な威力だと思いますよ。だから、シェフチェンコがどう技術を使って、あのパンチをもらわないようにするかがポイントでしょう。アンドラージのほうは、いずれにしても突っ込んでいくと思うので、いかに強い打撃が当てられるか。全局面で完成されつつあるシェフチェンコを破るには、アンドラージのパワーのような、飛び抜けたものが必要じゃないかと思います。
――ジャン・ウェイリーvsローズ・ナマユナスの女子ストロー級タイトルマッチはいかがでしょうか。
技術面ではどっこいかもしれないんですけど、動き方に両者の特徴があって。ウェイリーは打撃にしてもテイクダウンにしても、前に出ながら取りにいくタイプですけど、ナマユナスはサイドステップですよね。相手の力をいなしながら、隙が生まれたところにタックルに入ったりとか、動きの質がちょっと違うので。同じ打撃の打ち合いをするにしても、ナマユナスはズラしながらやると思うんですよね。そういう動きをやられたとき、ウェイリーが対応できるかどうかがひとつのポイントになると思いますね。
――打撃のKOパワーでは、やはりウェイリーの方が上ですか?
やっぱり縦のプレッシャーなんで、圧力がウェイリーの方が上だなと思いますが、寝技も含めた総合的な試合ではナマユナスかなと。
――もともと一本勝ちが多いグラップラーでした。
元ストロー級王者のヨアナ・イェンジェイチックに打撃で打ち勝つ姿なんか、昔のナマユナスからすると考えられませんでしたからね。それだけ成長しているということでしょう。逆にストライカーのウェイリーが、寝技も含めてどこまで成長しているのか、そこも見ものだと思いますね。だから王者ウェイリーの総合力が問われる試合になるんじゃないかと思います。
*……WOWOWでは「UFC261」を生中継。4月25日午前11時からWOWOWライブで放送、WOWOWオンデマンドで同時配信。30日午後5時からWOWOWライブでリピート放送、WOWOWオンデマンドで同時配信する。
俳優の風間俊介さんとMEGUMIさんがダブル主演を務める、真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」が2025年1月11日深夜から、テレビ大阪とBSテレ東で放送されることが、発表さ…
視聴者から寄せられた奇想天外な頼み事や、心配事の相談を「探偵」たちが体当たりで解決する人気バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ、金曜午後11時17分)。11月2…
俳優の柳楽優弥さん主演の連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系、金曜午後10時)の第7話が、11月22日に放送される。見どころや撮影の舞台裏について、松本友香プロデューサーに聞…
北半球と南半球の強豪国が参加する「ラグビー テストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ」に出場している日本は、11月25日(日本時間)にイングランドと対戦する。同シリ…
NHKは、12月30日午後7時半から「プロフェッショナル 仕事の流儀『俳優 橋本環奈スペシャル』」を放送すると発表した。
2024年11月22日 16:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。