ドラゴン桜:日曜劇場で“異例?”の学園ドラマ それでもマッチする三つのポイント

ドラマ「ドラゴン桜」のポスタービジュアル(C)TBS
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ドラマ「ドラゴン桜」のポスタービジュアル(C)TBS

 4月25日からTBSの「日曜劇場」(日曜午後9時)枠で始まる連続ドラマ「ドラゴン桜」。本作は2005年に放送され、社会的ブームを巻き起こした学園ドラマの続編で、落ちこぼれの高校生たちが東大入学を目指し成長していく姿を描く。日曜劇場といえば、「仰げば尊し」などはあるものの、これまで「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」など、“サラリーマンへの応援歌”ともいえる社会派ドラマ枠のイメージも強い。そんな中、今回放送される「ドラゴン桜」は“異例”のようにも思えるが、実は日曜劇場と親和性の高いポイントがある。放送を前に、本作の“日曜劇場らしさ”を探っていきたい。

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 ◇阿部寛、及川光博、江口のりこ… 若手をどっしり支える“日劇俳優”たち

 ドラマの舞台は、偏差値32、経営破綻寸前の龍海学園。学園再建のため赴任する元暴走族の弁護士・桜木健二を主演の阿部寛さん、桜木に再建を依頼する教頭・高原浩之を及川光博さん、「自由な校風」を掲げ桜木や高原に反発する理事長・龍野久美子を江口のりこさんが演じる。

 阿部さんは、過去に日曜劇場の「新参者」「下町ロケット」でも主演を務めた。「新参者」は2010年4月期に放送され、以降、スペシャルドラマと劇場版3作品が展開。「下町ロケット」は2015年10月期に放送され話題を呼び、2018年10月からは続編が放送され、共に人気シリーズとなった。

 高原役の及川さんといえば、やはり記憶に新しいのが昨年の「半沢直樹」だろう。2013年7月期に放送されたドラマの続編で、前作に続き主人公を支える同期役を好演。そのほか「グランメゾン東京」「A LIFE~愛しき人~」などにも出演している。

 昨年の「半沢直樹」では、江口さんも存在感を発揮。主人公と敵対する存在を、“顔芸”やユニークなセリフの言い回しでクセの強いキャラクターに仕上げ、SNSでも大きな話題を呼んだ。こうした“日劇俳優”たちの集結により、若手が集う学園ドラマもグッと深みが増す。“異例”ながらも同枠とうまくマッチする作品になりそうだ。

 ◇日曜劇場=若手俳優の登竜門=学園ドラマ

 これまで数々の作品で高視聴率をたたき出し、視聴者からの注目も熱い日曜劇場は、役者にとって“夢の大舞台”の一つ。同枠のドラマへの出演をきっかけに演技力を評価され、認知度を高めていった俳優も多い。

 その代表例が竹内涼真さんだ。竹内さんは2015年10月期の「下町ロケット」で若き技術者役を熱演し、日曜劇場初出演ながら高い支持を集めた。それから2017年10月期の「陸王」、2018年4月期の「ブラックペアン」、10月期の「下町ロケット」の続編と、1年の間に日曜劇場の3作品に出演。昨年4月期の「テセウスの船」では念願かなって初主演を飾った。

 学園ドラマも、同じように役者にとってブレークのきっかけとなってきた。生徒役キャストには若手が抜てきされるため、初めの知名度はそれほど高くないが、出演をきっかけに存在感を示し、人気俳優へと成長していく姿をよく見かける。

 実際に前作の「ドラゴン桜」に出演していた新垣結衣さんは、当時、自身2作目のドラマだったが、その後ドラマ出演が相次ぎ、今では国民的人気を誇る女優にまで成長した。役者の“登竜門”である点は、日曜劇場と学園ドラマに共通するポイントだと言えるだろう。

 ◇不可能を可能に変えていく “逆転劇”で魅せるサクセスストーリー

 そして何より、日曜劇場の一番の特徴が不可能を可能にしていく“逆転劇”だ。特に下町の中小企業の製作所が大規模開発に奮闘する様を描いた「下町ロケット」や、低迷中のラグビーチームを再起していく様を描いた「ノーサイド・ゲーム」では、弱小の組織が大きな成功を手にする、“大どんでん返し”のサクセスストーリーが展開した。

 金曜ドラマとして放送された前作の「ドラゴン桜」では、落ちこぼれの高校生たちが一念発起し、東大入学を目指して猛勉強。周囲から「東大なんて絶対無理」と揶揄(やゆ)されながらも努力を続け、見事大逆転で東大入学への切符をつかんだ。この“無謀な挑戦”こそが、日曜劇場との親和性を高める一番の要素だと言えるのではないだろうか。

 “異例”とも思われる日曜劇場での学園ドラマ。前作から放送枠を変更し、“日曜劇場のエッセンス”を加えて新たに紡がれる続編に期待したい。

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