SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
人気アニメガンダムシリーズの劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)が6月11日に公開される。同シリーズの“生みの親”である富野由悠季総監督が1989~90年に発表した小説の映像化で、1988年公開の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(富野監督)のその後を描く。物語のキーマンの一人で、地球連邦軍のケネス・スレッグを演じるのが人気声優の諏訪部順一さんだ。諏訪部さんは、小説刊行当時から「閃光のハサウェイ」を読んでいたという同シリーズのファンでもある。“富野節”とも言われる独特のせりふ回し、繊細な感情表現も魅力となっている同作について聞いた。
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「閃光のハサウェイ」は、宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬修功さんが監督を務め、小野賢章さんがハサウェイ、上田麗奈さんがハサウェイらを翻弄(ほんろう)する謎の美少女ギギ・アンダルシアをそれぞれ演じる。全3部作。
「閃光のハサウェイ」はファンにとって待望のアニメ化となった。諏訪部さんも特別な思いがあった。
「ガンダムはファースト(『機動戦士ガンダム』)から親しんでいる大好きなシリーズで、これまで多くの関連作品を見たり、読んだり、ガンプラにも触れてきました。『逆襲のシャア』は公開時に劇場で見ていますし、『閃光のハサウェイ』の小説も発売された当時に触れました。まさかアニメ化され、出演することになるとは。その時はもちろん夢にも思っていませんでしたから、非常に感慨深いものがあります。絶対に出たい! と強い意識を持ってオーディションに臨んだので、決定連絡を受けた時は本当にうれしかったですし、身が引き締まる思いもしました」
小説が発表されたのは約30年前ではあるが、現代的な作品とも言われている。常に未来を見ている富野さんだからこそ描けた作品なのだろう。
「作中の世界にある地球環境問題は、小説が上梓された当時よりも今の方がよりリアルなものとして感じられる気がします。そしてニュータイプという概念は、人と人との相互理解を阻害するさまざまなファクターが顕在化している現環境において、それらのハードルを人類が飛び越えるための解決策のようにも感じられます。富野さんのイマジネーションに、ようやく時代が追いついてきたのかもしれませんね」
ケネスは地球連邦軍将校で階級は大佐。元はモビルスーツパイロットでもある。どこか危なっかしいハサウェイ、ギギと比較すると“大人”な一面もある。一方でキザで少し軽薄に見えることもあるかと思えば、軍人としての怖さを感じるシーンもある。諏訪部さんの色気のある声、演技から説得力を感じる。
「ハサウェイやギギと比べると、ケネスの言動は理解しやすいですし、共感できる部分もあります。組織に属して働いている人間ということもあって、彼の行動原理や価値観は、いわゆる一般的な社会人のソレと近いものがあります。そういう部分は自然に演じることができました」
ケネス、ハサウェイ、ギギの会話に生っぽさを感じるところもある。
「特にハサウェイが顕著ですが、言葉や表情などの表面的なものと、心の内面にある感情が一致していないことが度々あります。台本に書かれた台詞の字面を追っているだけでは、キャラクターの心理に到達することが難しい作品です。その時々の本当の感情を理解し、自身の心の中に置いておくことが必要不可欠。ちょっとした日常会話の中でも、細やかな感情の機微が映像とのコラボレーションによって表現されているので、ご覧になられる際はぜひそのあたりを汲み取っていただけるとありがたいですね」
“富野節”とも言われる独特のせりふ回しも魅力だ。諏訪部さんは“富野作品”の「Gのレコンギスタ」にも出演経験があるが、役者として“富野節”の魅力をどのように感じているのだろうか?
「印象深いモノローグや多くの名言など、富野さんの作品はシェイクスピアの戯曲に通じるものがある気がしています。視聴者として数々の富野作品を享受してきた人間ですのでその世界で生きられるというのは大きな喜びです」
「モビルスーツ戦闘をはじめとしたアクションシーンも大きな魅力ですが、人間ドラマとしても非常に深みのある作品です。じっくりお楽しみいただけますと幸いです」と語る諏訪部さん。「閃光のハサウェイ」は3部作で、まだまだ物語は続くこともあり「今作の中で紡いだものをしっかりと心に残し、次作に向けて備えたいと思います。当初の想定よりもロングスパンの企画になりそうですが、最後までお付き合いよろしくお願いします!」と意気込む。さらなる熱演にも期待したい。
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