リコカツ:ドラマP明かす三石琴乃の横顔 北川景子と“エヴァ会話”? 着信音の秘話も明かす

連続ドラマ「リコカツ」に出演する三石琴乃さん(C)TBS
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連続ドラマ「リコカツ」に出演する三石琴乃さん(C)TBS

 人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」の主人公・月野うさぎ役や、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の葛城ミサト役などで知られる声優の三石琴乃さん。放送中の連続ドラマ「リコカツ」(TBS系、金曜午後10時)では、北川景子さん演じる咲の母親・美土里を演じており、その存在感が話題となっている。「三石さんにはこの後『朝ドラとか大河にどんどん出てくださいよ』とプロモーションしているんですよ(笑い)」と話すほど、女優としての三石さんに魅力を感じているという植田博樹プロデューサーに、三石さんの撮影現場での様子や、美土里の着信音にまつわるエピソードを聞いた。

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 ◇初の連ドラレギュラー出演 「三石さんにお願いしてよかった!」

 「リコカツ」は、ファッション雑誌の優秀な編集者で、自由奔放な家庭に育った現代的な妻・咲(北川さん)と、航空自衛隊航空救難団の隊員で、生真面目な夫・紘一(永山瑛太さん)による離婚から始まるラブストーリー。

 三石さん演じる美土里は、人気の美魔女モデルで、夫・武史(平田満さん)とは離婚した。第7話(5月28日放送)では、美土里といい雰囲気となっていたフリーの編集者・立川(中山麻聖さん)から2000万円をだまし取られてしまったと、咲や貴也(高橋光臣さん)に告白する様子が描かれた。

 ドラマが始まる前に、三石さんの起用について、堤幸彦監督からのアイデアであったことを明かしていた植田さん。当時、ラジオドラマを手がけていた堤監督から誘われ収録現場を訪れた植田さんは、三石さんの“生の芝居のすごさ”に衝撃を受け、「リコカツ」への出演をオファー。当初は断られてしまったが、植田さんの熱意も伝わり、三石さんの初の連ドラレギュラー出演が決まった。

 女優としての三石さんの印象について、「本当に自由に現場で動いていらっしゃって、『ああうまいな』と思うところがいっぱいあって」と明かした植田さんは、「声優さんとして超一流なんですけど、女優さんとしても超一流だった」と表現。

 SNSでは、「三石琴乃は声もいいし演技もいい」「何の違和感もなく溶け込んで存在感放ってる」「三石さんのすべてのセリフの細かい緩急が圧倒的で本当感動する」など称賛の声が上がっている。なかには、「一歩間違えたらすごく反感を買いそうなキャラなのに、本当に天真爛漫(らんまん)で明るく、不快感を抱かせない三石さんすごい」という意見も上がっている。

 ◇“エヴァ”の着信音も話題に

 植田さんは、三石さんには「声優である自分と、女優である自分を大きく分けたい」という強い思いがあったと明かす。そんな中、第3話では、美土里の携帯の着信音が鳴る場面が放送された。SNSでは、「リコカツの三石琴乃の着信音エヴァなのめちゃくちゃ笑う」「着信音がヤシマ作戦のBGMなの最高か」など喜びの声であふれ、話題のシーンとなった。

 植田さんは、「実はあれはディレクターが面白半分に入れてしまって……」と明かしながら、「プレビューのときに、『あっ!(いけない)』と思ったんですけど、みんながウケているからいいかってちょっと思ってしまって。あとで三石さんに謝んなきゃなと思っているところでした」と話す。

 植田さんをはじめ、葛城ミサトファンのスタッフも多くいるという撮影現場。娘役の北川さんも、三石さんに「新世紀エヴァンゲリオン」の話をしているといい、「(北川さんが)最終話を見て、『あれはどういうことだったんですか?』と、三石さんにちょこちょこ聞く“エヴァ会話”みたいのが行われていて。二人の親子としての仲良さみたいな感じを感じるというところも現場の楽しみの一つですね」と明かしていた。

 ◇オールドルーキーとしての真摯さとベテランとしての技術

 三石さんの撮影現場での様子について、「毎回毎回どんどん羽が大きくなっていって、大きく飛び立っていく感じの芝居の幅が広くなっていく」と明かした植田さん。共演者も三石さんの芝居の力を感じているといい、「話題作りでキャスティングされたと見られる可能性もあったが、実力で払拭してみせたというのが、今回三石さんにお願いして、結果よかったなと思う」と話す。

 「もちろんアニメ界では主役なんだけれども、今回『新人です』と言って入ってくださった、ある種オールドルーキーとしての初心で向かい合ってくださった真摯(しんし)さと、ベテランとしての技術というところが役立ったのかなと僕は思っています」と三石さんへの感謝の思いを話す。三石さん演じる美土里は、離婚を経て、どんな展開を迎えるのか。今後も注目したい。

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