小野大輔:古代進と一体化 石塚運昇さんからいただいた想い 「宇宙戦艦ヤマト」総集編語る

「『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択」に出演する小野大輔さん
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「『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択」に出演する小野大輔さん

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの「宇宙戦艦ヤマト 2199」「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」の総集編「『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択」が、6月11日から上映されている。総集編は、1969年の人類月面着陸から2042年の火星到達、2202年のガトランティス戦役まで人類とヤマトの航海の歴史をまとめ、真田志郎の視点で語られるドキュメンタリー風の映像作品となった。主人公・古代進役の小野大輔さんは「最近、特に感じるんですが、古代進という人間と同一になってきているというか、一体化してきている気がしているんです。小野大輔という人間の生き方に、どこかリンクしたものを感じるんですよ」と語る。小野さんに「宇宙戦艦ヤマト」への思いを聞いた。

 ◇真田さんの言葉に心打たれる

 --総集編を見た感想は?

 印象的だったのは、真田(志郎)さんがインタビューに応える形で物語が進むことです。共に過酷な航海をした古代進として、とても心にくるものがありました。真田さんはなかなか自分を語らない人ですから、僕自身、「真田志郎という人は、本当はどんな人なんだろう?」と、思いながら旅をしていた気がします。その真田さんが、古代進や、その兄の守、自分のことを語ってくれるのがすごくうれしかったんです。あんなに論理的な人が、論理を超えるのは、やはり古代のような情熱だと考えていることに、グッときてしまいました。「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」最終話の真田さんの演説を聞いた時も、これまで古代という人間をずっと見てきてくれたこと、そして普段は見せないけれど、あのように人々を動かす情熱が胸にある人なんだなということが分かって、すごく心を打たれたんです。

 --「宇宙戦艦ヤマト2199」から「2202」に至るまで、古代の演じ方に変化は?

 僕の中では変化はなくて、あくまで地続きでしたね。「2199」の頃から思い悩んでいたし、なにかと下を向く癖があるんですよ。行動の人なんですが、内省的な人間でもあるんです。横を向けば仲間がいるのに、彼は下を向いて、自分だけでなんとかしようと考えるんですね。本当は「2199」の時には周りの仲間のことにも気付けていたと思うんです。でも、沖田艦長が逝ってしまった後、「2202」の古代は、またちょっと内省的になってますよね。その彼にもう一度上を向かせてくれたのが土方(竜)さんだったと思います。古代は土方さんに助けられた。「2202」では、ずっと土方さんの背中を追い続けていたように思います。

 ◇石塚運昇さんにお伝えしたい 「受け取りました」

 --二人の艦長が、古代にとって大きな存在だったのですね。

 僕が「2202」で一番大事にしたせりふが、「土方前艦長の命令を決行する!!」なんです。何も考えず、とにかく気持ちだけで演じたんですよ。上映後に、ファンの方から「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」での富山敬さんの演技によく似ていると教えてもらったんです。実は僕は、演じる前あえて「さらば」は見ていなかったんですよ。すべてが終わってから改めて「さらば」を見てみたら、本当にそっくりで。「ああ、想(おも)いを受け取るというのは、こういうことなのかな」と感じました。その想いは、(土方役の)石塚運昇さんからいただいたと思っているんです。改めて今回の総集編であのシーンの自分の演技を見て、こういう言い方は不遜かもしれませんけど、「受け止められた」と感じました。石塚さんにお伝えしたいですね、「受け取りました」って。

 --「選択」という言葉もタイトルに盛り込まれていますが、「2202」で古代に課せられた「選択」の重圧を、どのように感じられていましたか?

 最近、特に感じるんですが、古代進という人間と同一になってきているというか、一体化してきている気がしているんです。小野大輔という人間の生き方に、どこかリンクしたものを感じるんですよ。アテ書きかと思うくらい。だから自分と近すぎて、正直つらかったですね。古代と同じで、役者として偉大な先輩がいて、優秀な後輩もどんどん出てきて、僕は、その中間にいるんです。そういう時に、先輩から受け取ったものを後輩に伝えていく、それを自分がやらなきゃと勝手に思うんですね。

 この作品であれば、主役ですから座長として、しっかりしなきゃと一人で背負い込もうとする。本当は一人で背負う必要なんかないのに、勝手に頑張っちゃう感じは、まさしく古代だなと。だからこそ、彼を理解できました。お互いが寄り添っている感じすらあります。生き方はしんどいですけど(笑い)。石塚さんがいらしたら、「もっと肩の力を抜けよ」とおっしゃってくれたかもしれないですね。

 ◇「2205」で未来に想いを受け渡していく

 --「2199」「2202」を振り返って、総集編への思いを教えてください。

 これまで「2199」「2202」と旅をしてきて、僕らも「『宇宙戦艦ヤマト』という時代」を作ってきたんだなと実感しました。最初のヤマトブームから時代をへて、あの時代を知らない僕たちの世代でも熱くなれる新しい形の「ヤマト」を作れたんだと再確認できました。やってきてよかった、頑張ってきたことが報われた達成感を感じますね。今回の総集編は、ずっと「2199」「2202」を見てくれてきたファンの皆さんにとっても、また新たな側面を発見できる作品になっていると思います。

 --最後に次回作「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」への意気込みを教えてください。

 何よりこの「宇宙戦艦ヤマト」という作品に共感、共鳴してくれて、一緒に旅をしてくれたファンの皆さんに報いたいですね。「2202」で一つの大いなる和に到達しましたが、宇宙にはまだまだ困難と危機が待ち受けているようです。ヤマトは希望の船ですので、また未来に向かって旅立ちます。皆さんから受け取った想いをお返ししたいですね。僕と古代がリンクするということでいえば、この先の未来を作ってくれる新しい世代の人たちに、「ヤマト」という作品を伝えていきたい、受け渡していきたい。新たなる「2205」という作品でも、未来に想いを受け渡していくような、そんな希望が描かれると思うので、ファンの皆さんにも共感していただけたらうれしいですね。

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