十字架のろくにん:コミックス全巻重版 一度打ち切りも電子版で人気 「進撃の巨人」以来の“絶望コンペ”通過作品

「十字架のろくにん」のコミックス1巻(左)と3巻のカバー
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「十字架のろくにん」のコミックス1巻(左)と3巻のカバー

 講談社のウェブマンガサービス「マガポケ」で連載中の中武士竜さんのマンガ「十字架のろくにん」のコミックス1~3巻全巻の重版が決定したことが分かった。同作は、2020年3月にマンガ誌「別冊少年マガジン」(同)で連載を開始したが、コミックス1巻の売り上げが振るわず、連載を終了することになり、「マガポケ」へ移籍。移籍後、アプリ内でトップ人気の作品となり、5月7日の3巻の発売で全巻の重版が決定した。電子版コミックスの人気が高く、電子版の売り上げは紙版の約6.6倍を記録している。

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 「十字架のろくにん」は、「別冊少年マガジン」のコンペ「絶望コンペ」を通過し、連載が決定した。「絶望コンペ」は、「別冊少年マガジン」創刊時に実施されたコンペで、「あなたの絶望を描いてください」というテーマで作品を募集し、諫山創さんの「進撃の巨人」を輩出。「十字架のろくにん」は、「進撃の巨人」以来、約10年ぶりに絶望コンペを通過したことも話題になった。

 作者の中武士竜さんは「一度はダメかと思った連載ですが、本当に運よく延命措置をしていただき、皆様のおかげで生きながらえることができております。ありがとうございます。その上、重版という言葉を聞ける日が来るとは……。これからも読者の皆様、十字架のろくにんをよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

 同作は、同級生5人からの壮絶ないじめに苦しむ小学6年生の漆間俊が、戦時中に秘密部隊に所属した祖父の指導の下、生まれ変わり、復讐(ふくしゅう)を果たそうとする……というストーリー。

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