MD松尾の月間ヒットランキング:PS5効果で前年超え ソフト1位は「BIOHAZARD VILLAGE」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 昨年は「あつまれ どうぶつの森」(NS、任天堂)、「ファイナルファンタジー(FF)VII リメイク」(PS4、スクウェア・エニックス)などのビッグタイトルがあったこともあり、4~6月の前年超えは難しいと思っていましたが、結果的には前年を上回る売り上げになりました。これはひとえにハードの売れ行きが好調だったことが要因です。昨年は「FFVII」の発売後でPS4が枯渇していた状態で、スイッチもほとんど在庫がありませんでしたが、今年はその穴をPS5が埋めてくれました。

 ソフトは「BIOHAZARD VILLAGE」(PS4・PS5、カプコン)のPS4版がトップでした。まだまだ普及の問題もあってPS5版は少ないですね。バージョンとしては18歳以上対象のZバージョンが主流です。購買層としては比較的高い年齢層で、20代前後は少ない印象。前作は20代前半が多かったのですが、今回は20代後半以降のコアなファンが中心でしょうか。初動はまずまずでしたが息の長い売れ行き。ナンバリングのユーザーも戻ってきているようで、売れ続いています。

 「モンスターハンターライズ」(NS、カプコン)も変わらず好調で、購買層はずっと20代が中心です。「New ポケモンスナップ」(同、任天堂)、「ルーンファクトリー5」(同、マーベラス)などの新作も売れています。注目は「Miitopia」(同、任天堂)で、キッズ層の購入が多いのがポイント。誕生日プレゼントなど、発売日に左右されない層なのでこれからもずっと売れていきそう。息の長いヒットが期待できるタイトルです。

 6月は、7年ぶりのナンバリングタイトルとなる「戦国無双5」(NS・PS4、コーエーテクモゲームス)が本命。久々の爽快アクションタイトルということもあってか予約も好調なので期待できそう。2位以下は「FFVII リメイク インターグレード」(PS4・PS5、スクウェア・エニックス)、「スカーレットネクサス」(PS4・PS5、バンダイナムコエンターテインメント)、「マリオゴルフ スーパーラッシュ」(NS、任天堂)の三つどもえと予想しています。

 ◇2021年5月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 BIOHAZARD VILLAGE(PS4)
 2位 モンスターハンターライズ(NS)
 3位 New ポケモンスナップ(NS)
 4位 ルーンファクトリー5(NS)
 5位 Miitopia(NS)
 6位 BIOHAZARD VILLAGE(PS5)
 7位 Minecraft (NS)
 8位 スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド(NS)
 9位 リングフィット アドベンチャー(NS)
 10位 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~(NS)
 11位 ニーア レプリカント  ver.1.22474487139…(PS4)
 12位 バイオミュータント(PS4)
 13位 あつまれ どうぶつの森(NS)
 14位 マリオカート8 デラックス(NS)
 15位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
 16位 世界のアソビ大全51(NS)
 17位 スーパー マリオパーティ(NS)
 18位 Splatoon2(NS)
 19位 JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered(PS5)
 20位 ポケットモンスター ソード(NS)

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