スーパー戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)にフリント・ゴールドツイカー役で出演中の森日菜美さん。フリントは、“追加戦士”ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー(増子敦貴さん)の妹で、5月2日放送の第9カイ「世界海賊、愉快ツーカイ!」から登場し、少々口の悪いキャラクター含め、「可愛い」との声が次々に上がるなど、ファンから熱い視線が注がれている。自身にとって特撮作品3回目のオーディション参加で「やっとつかんだ」というフリント役への思いを森さんに聞いた。
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森さんは2001年3月30日生まれ、東京都出身の20歳。2014年に開催された「東宝芸能創立50周年記念オーディション」に合格し、同事務所入り。以降は学業と両立しながら芸能活動を続けてきた。昨年6月にはマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に登場し、初の水着姿を披露。以降はグラビアでも活躍し、女優としては、昨年10~12月に放送されたBSテレ東の連続ドラマ「ハルとアオのお弁当箱」にレギュラー出演した。
「ゼンカイジャー」のフリント役は、前述の通りオーディションでつかんだ。森さんにとって特撮作品のオーディション参加は3回目。これまで以上に強い気持ちで臨んだという。
「『これはやろう』と決めていたことは全部やれたので、後悔はなかったです」と振り返る森さん。
「これまでは、最初から受からないと思ってやっていた部分があったのですが、今回はマネジャーさんに相談をして、最初のあいさつで決まると思って、人一倍あいさつをしっかりする、人一倍礼儀正しく、しっかりと相手の目を見て話す、とか、些細(ささい)なことかもしれないですが、そこから変えていこうと思っていました」と明かす。
さらに、森さんがオーディションで「これはやろう」と決めていたものが「ギンガマン走り」だ。
1998~99年放送の「星獣戦隊ギンガマン」のオープニングでも見られる特徴的な走り方で、「『ギンガマン』を見て育った兄から、“ギンガマン走り”をやってこい、とアドバイスをもらっていて。『最後に何かあります?』と聞かれて、披露したのですが、聞かれずともやろうと思っていました」と告白。「ゼンカイジャー」の田崎竜太監督が「ギンガマン」も手掛けていたことを「後から知った」という森さんだが、「私自身やりきることができたので、後悔はなかったですし、『これはやろう』と決めていた分、緊張もあまりしなくて、それも良かったのかなって思っています」と楽しそうに秘話を語ってくれた。
そんな森さんだが、これまで以上に強い気持ちでオーディションに臨んだ「理由」はなんだったのだろうか。
「1年前くらいからありがたいことにお仕事がもらえるようになってきたのですが、『これがあるからもっといろいろなことが頑張れる』と思える作品を、自分の中に作りたいと思っていました。そんなときにちょうど『ゼンカイジャー』のオーディションの話があって。『今度こそ』という思いが湧いたんです」と説明する。
なぜ、それが“戦隊”だったのかは、「朝から元気や明るさを届ける作品だと思っていました。そのコンセプトが、自分の性格にも合っていると思ったのも大きかったです」と明かす森さん。
演じるフリントについては、「並行世界を自由に旅する“世界海賊”、略して“界賊”一家の長女で、頭が良くて、天才肌。元気で明るいおてんばキャラでもあって、お兄ちゃんに憧れているし、弟思いで、人の役に立ちたいっていう気持ちは心の中のどこかにはある。そこは『ゼンカイジャー』の5人と一緒だと思っています」との印象を抱く。
さらに、「私も兄がいる妹なので、そこは一緒ですし、元気で明るい性格や、自分が思っていることを、すぐに話してしまうのも似ているのかなって思っています。口調は悪かったりするのですが、フリントちゃんの人の役に立ちたい、弟を助けたいという思いを、見ている方にくみ取っていただけるように、しっかりと演技で伝えられたら」という思いも。
最後に「来年の春、テレビシリーズが終わるころ、フリントを森日菜美が演じて良かったと思ってもらえたらうれしいですし、オーディションのときに『そう思わせます』と言ってしまったので(笑い)、責任を持って、身をもって証明できるよう、この先の撮影も頑張りたいです」と改めて気を引き締めていた。
※注:田崎竜太監督の「崎」は「立つ崎」
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