小野花梨：「悪魔とラブソング」で同世代の俳優から刺激　“一緒に向き合う”空気感「すごく救われた」

　女優の浅川梨奈さんと俳優の飯島寛騎さんがダブル主演を務める動画配信サービス「Hulu（フールー）」の連続ドラマ「悪魔とラブソング」。ヒロインの女子高生・可愛マリア（浅川さん）に反発する女子のリーダー格、中村亜由役を小野花梨さんが演じている。「嫌われ過ぎないために愛される部分を残すなど、バランスを意識しました」と話す役作りや、「同世代の役者の皆さんの演技を見て、刺激を受ける部分も多かった」という撮影の様子を語った。

　小野さんは、亜由を演じる上で「監督と感情を分かりやすく表現するようにしようと話していた」といい、「私はこれまで学園ものや原作ものの作品にあまり挑戦したことがなく、難しく感じる部分でもあって。『これはやりすぎかも』『ここはもうちょっと振り切っちゃっていいかな』と、探りながら演じていました。お芝居の幅の調節は、一番意識したところです」と明かした。

　また、「亜由はマリアに対して最初の方は意地悪なことをしますが、マリアと接することでどんどん変わっていきます」と役柄について説明。「後半の部分でちゃんと説得力が出るように、嫌われすぎないために愛される部分を残すなど、バランスを意識しました。監督と一つ一つ話しながら丁寧にキャラクターを作っていきましたが、そこはすごく難しかったです」と振り返った。

　「同年代の俳優さんとガッツリご一緒するのは、今回が初めてだったんです」という小野さん。「最初は不安がありましたが、いざ作品に入ってみると全然そんな心配のいらないぐらい、みんな良い方ばかりだし、真面目だし、明るいし。不安に感じていた気持ちがすっかり消えてしまったのは、うれしい変化でした」と語った。

　さらに、「同世代の役者の皆さんの演技を見て、刺激を受ける部分も多かった」と話し、「それぞれやり方が違うので、すごく面白かったですね。みんな悩み、苦しみながら演技に向き合っていって。私もそうなので、自分だけじゃないんだと思えて、すごく救われました」と当時の心境を吐露。「役と一緒にみんなで仲良くなって、成長できた充実した現場でした。現場で役とリンクとしながら自分自身も成長できるのは、学園ドラマならではかもしれないですね」と実感を得ていた。

　併せて、小野さん扮（ふん）する亜由のキャラクター紹介映像も公開された。自信を持てない亜由が、虚勢を張ることで自分を保とうと葛藤する姿や、恋心を抱く神田優介（奥野壮さん）に思いを伝えられずにいる様子が映し出されている。

　ドラマは、少女マンガ誌「マーガレット」（集英社）とHuluがタッグを組んだ「マーガレット Love Stories」の第2弾で、桃森ミヨシさんの同名マンガが原作。常に本音を口にして「悪魔」と呼ばれている女子高生マリアが、同級生たちと絆を築いていく“異色の音楽青春ストーリー”。全8話で、Huluで一挙独占配信中。