鈴木梨央:妊娠に戸惑う高校生役に「不安も」 出産シーンは母親や助産師から助言

ドキュメンタリードラマ「命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」に出演する鈴木梨央さん(C)NHK
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ドキュメンタリードラマ「命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」に出演する鈴木梨央さん(C)NHK

 女優の鈴木梨央さんと倉科カナさんがこのほど、11月18日からNHK・BS1で放送されるドキュメンタリードラマ命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」の取材会に参加。今作で、予期せぬ妊娠に戸惑う高校2年生の桜田結を演じた鈴木さんは「不安もありましたが、(台本を)読んでいくうちに結に寄り添いたいという気持ちが強くなっていき、演じていて結の気持ちになれたと思います」と語った。

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 「命のバトン」は、虐待で死亡する子供の年齢が「生後0歳0カ月0日の赤ちゃん」が最も多いという中、子供の虐待死・遺棄死を防ぐ切り札として注目されている、愛知県の児童相談所が全国に先駆けて30年以上前から取り組んできた、「愛知方式」と呼ばれる“赤ちゃん縁組 (新生児特別養子縁組)”が題材となる。ドラマと、本物の養子縁組家族を追ったドキュメント映像を組み合わせた作品となる。

 結に寄り添う児童福祉司の成瀬千春を演じる倉科さんは「大切な題材を扱っていて、役者としての使命感を感じました。私が演じることで、一つでも小さな命が守られたらいいなとか、1人で悩んでいる人に、『あなたも赤ちゃんも救われる選択肢がある』というメッセージがあります」と思いを語る。

 鈴木さんは、出産シーンで母親や助産師などから助言をもらったといい「結自身がどうしていいのか分からない気持ちと、千春さんと出会って養子縁組に託すと決めた気持ちを、気持ちの変化を表すかという悩みがありました」と明かす。

 本作は“ドキュメンタリードラマ”と銘打たれ、社会問題をエンターテインメントとして伝えていく側面も持ち合わせている。

 倉科さんは「ニュースや事件として耳に入ってきても、どこか人ごととして入ってきます。ドラマや映画にすることで心に訴えてくるので、とてもいい方法だなと思いました。俳優としてのやりがいを感じます」と語り、鈴木さんは「私自身もドラマを通して初めて知ることが多かったです。予期せぬ妊娠をしてしまった人たちの気持ちに届いたらなと思い、演じました」と話していた。

 前編は11月18日午後8時、後編は同日午後9時から放送。

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