赤西仁:自身が目指すエンタメの理想形 初の冠番組は「“今”からエスケープできる作品に」

赤西仁さん(左)とジュリアン・スィーヒさんの冠番組「JIN & JULES Powered by NO GOOD TV」のキービジュアル (C)JIN & JULES Powered by NO GOOD TV
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赤西仁さん(左)とジュリアン・スィーヒさんの冠番組「JIN & JULES Powered by NO GOOD TV」のキービジュアル (C)JIN & JULES Powered by NO GOOD TV

 グローバルに活動する赤西仁さんが、米国ブロードウェー俳優のジュリアン・スィーヒさんとタッグを組んで送る初の冠番組「JIN & JULES Powered by NO GOOD TV」が、10月14日から動画配信サービス「Hulu(フールー)」で配信される。番組は赤西さんとジュリアンさんの“アメリカライフ”を映し出す“シュールリアリティーショー”で、出演者2人とスタッフ1人の計3人のみで企画から撮影、編集までを担当している。そんな2人に、制作の経緯や撮影の裏側をはじめ、コロナ禍でさまざまな物事が変化する中、今後目指す“エンタメの形”を聞いた。

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 ◇番組決定は「マジかよ」 “手作り”で進める制作の裏側

 番組制作は、赤西さんがスマートフォンで作ったビデオがきっかけとなった。ジュリアンさんは「よくOKが出たなと思いました(笑い)」と驚き。赤西さんも「マジかよって感じでしたね(笑い)」と振り返る。

 「JIN & JULES」ではロサンゼルス発で、赤西さんとジュリアンさんの“日常生活”をディレクターが撮影。赤西さんは「コロナ禍で制限もある中、何ができるか模索しながら、3人だけでどこまでいけるかなと。出演者の僕とジュリアンがスタッフ側の仕事にも挑戦しながら、手作りで進めています」と裏側を明かす。

 ジュリアンさんも「即興でシーンを作ったり、台本を書いたり、編集したり……。3人でいろんな発見をして、シェアしていく日々ですね。あとは、ロスに滞在しているので、そういった雰囲気をどう入れていくかは考えました」とこだわりを語った。

 ◇赤西仁&ジュリアンが番組に込める思い 見どころは…

 また、赤西さんは「みんながなかなか外に出られなかったり、行動範囲が制限されている“今”からエスケープできるような作品にしたい」、ジュリアンさんは「何かを作ってみたいという人たちに、インスピレーションが与えられたら」と、それぞれ作品に思いを込める。

 番組の特徴として、赤西さんは「アメリカをステージに、日本の番組が今撮れない画(え)を撮れているんじゃないかな」と自信をのぞかせる。

 一方、ジュリアンさんは「僕らの日常は英語と日本語が交ざっているんですが、もしかしたら視聴者にはそこもユニークに映るかもしれないですね」と分析。赤西さんが「一番普段の生活に近いと思います」と話すと、ジュリアンさんも「プライベートな仁の姿、素の仁がたくさん見られますよ!」とアピールした。

 ◇エンタメは「世界からなくなってはいけない」 それぞれが掲げる理想の形

 さらに、ジュリアンさんは“手作り”の番組制作で改めて感じることがあったという。「スケジュールを組むのも、撮影のセットアップをするのも、何をするにも時間がかかるんですよね。自分は役者としてやってきたので、あまりそういった部分には今まで目を向けられていなくて。今回のプロジェクトを通して、多くの方の力が集まって作品ができていたんだと実感しています」と語る。

 コロナ禍でエンタメの形も変化している現在。赤西さんは「エンタメのあるべき形って、いまだに誰もちゃんと分かっていないと思うんです。もちろん僕も勉強中ですし。ただ世界からなくなってはいけないものの一つではあると感じています」と明かし、「だからこそ、作り手も全員が心から楽しめるようなものを作り続けられたらと思いますね」と自身の理想を掲げる。

 赤西さんの言葉に、ジュリアンさんも共感。「コロナのこともあり、時代の流れが急激に変わっている今ではあるが、これまで通りできるだけ軸をぶらさず、ファンの皆様と共に前へ前へ進んでいきたいと思っています」と期待を寄せた。

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