必殺仕事人:岸優太&西畑大吾が兄弟役で初参戦 「岸くんと一緒にお芝居したかった」「演技派の大吾が怖くて仕方なかった」

2022年新春放送の「必殺仕事人」のビジュアル=ABC提供
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2022年新春放送の「必殺仕事人」のビジュアル=ABC提供

 俳優の東山紀之さんが主演を務める「必殺仕事人」シリーズ(ABC・テレビ朝日系)の新作が、2022年新春に放送されることが11月6日、分かった。併せて、人気グループ「King & Prince」の岸優太さん、「なにわ男子」の西畑大吾さんが兄弟役でゲスト出演することも発表された。2人は同シリーズ初参戦で、ドラマでの共演も初めて。西畑さんは「実はいつか岸くんと一緒にお芝居をしたいと思っていたので、それが早くかなってすごく光栄です」、岸さんは「大吾は演技派なので、僕は正直怖くて仕方なかったです」と、それぞれについて話している。

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 今回のテーマは「SNSの怖さ」。根も葉もないうわさが生む悲劇や、無自覚に人を傷つける恐ろしさを描く。岸さんは正義感の強い岡っ引き・亥吉(いのきち)、西畑さんは亥吉の弟で絵師の才三(さいぞう)を演じる。亥吉は渡辺小五郎(東山さん)の下で働いていたが、権力に屈する奉行所の面々に失望。才三と共に「晩来(ばんくる)」として、隠れた悪事を落書きで残し“世直し”を図るが、次第にエスカレートしていき……と展開する。

 「必殺仕事人」は、1972年の「必殺仕掛人」から20年にわたって「必殺」シリーズとして放送された時代劇。2007年に東山さんを主演に迎えて約15年ぶりにスペシャルドラマとして復活し、以降、連続ドラマやスペシャルドラマとしてたびたび放送されている。東山さんが主演を務め15年目を迎える今作には、「TOKIO」の松岡昌宏さん、「Hey! Say! JUMP」の知念侑李さん、女優の和久井映見さんら、レギュラー陣も出演する。

 ◇東山紀之さん

 今年で15年目なんですが……当時は優太が10歳、大吾は9歳なんですね(笑い)。一つの役でこれだけ長く続く作品に出られるというのは、とてもありがたいことです。僕が初めて“必殺”に出演させていただいた年齢が、藤田まことさんが“必殺”を始められた時と同じなので、バトンを受け継がせていただいたのかなという思いもあります。今回は僕が逆の立場になって、優太と大吾を迎えるということなので、彼らにはこの撮影所でいろいろと経験してほしいですし、至るところに残っている先輩たちの息吹のようなものを感じることも大事だと思います。

 前々回の西田敏行さん、前回の市村正親さんに続くゲストが優太と大吾……いい意味で新しい世代が出てきてくれたなと思っています。若い彼らがどういう表現をしてくれるかが、とても楽しみですね。優太には事前に“場所や人が変わればお芝居も変わる”という話をしました。石原興監督が、現場でどんどんせりふなどを変えていく方なので、臨機応変に対応できるように、あまりガチガチにしないで監督の言うことを聞いていたら間違いがない。臨機応変さは必要とされますが、彼らがこの撮影所で鍛えられるのはいいことだと思います。今回は、若い2人と一緒に新しい風を吹かせていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

 ◇岸優太さん

 今回お話をいただいた後に、東山さんに連絡させていただきました。その際に「リラックスして伸び伸びとやってくれればいい。とにかく楽しんで!」とおっしゃってくださったのが印象的でした。そのおかげでいい意味で肩の力を抜いてやらせていただくことができました。

 東山さんには“ジャニーさんソウル”を引き継いでいるからこそのむちゃブリ感などがあり……随所にその息吹は感じました(笑い)。東山さんは、全てを知り尽くしていらっしゃるからか、ナチュラルにかっこいい所作を取り入れていらっしゃるんですよね。東山さんが袖から小銭を取り出す所作を「すごくかっこいい!」と思いながら見ていました。あと、“らりるれろ”が巻き舌になる江戸弁が初めてだったのでとても難しかったです。ナチュラルに聞こえるように意識しましたが……大変でした。

 そして大吾とは兄弟役で、僕からしたら最悪ですよ(笑い)! 大吾は演技派なので、僕は正直怖くて仕方なかったです。だから「しっかり勉強させていただこう!」という思いで撮影に臨ませていただきました。撮影の合間には家の話や、オフの時は何をしているのかなど、たくさん話せて楽しかったですね。長く愛されているドラマなので、自分と大吾が入ることでまた新しい風を吹かせたいと思っています。老若男女全ての方々に楽しんでいただける作品だと思いますので、ぜひ見ていただきたいです。

 ◇西畑大吾さん

 東山さんとはお話ししたこともほとんどなく、今回初めて共演させていただくということで緊張していました。でも、最初にお話ししてくださった内容が税金のことだったんです(笑い)。緊張が解けて、ありがたかったです。松岡さんともお会いすることがあまりなかったんですが、ある日僕たちのところに来てくださったんです。風のように現れて、風のように去って行かれたんですけど、わざわざ来てくださったと聞いて、その男気にほれました。才三が涼次にあこがれているのと同じで、西畑大吾的にもポッとなりました(笑い)。そして、実はいつか岸くんと一緒にお芝居をしたいと思っていたので、それが早くかなってすごく光栄です。いざご一緒したら、すごく優しくて、僕も本当の弟気分で演じさせていただきました。

 今回の撮影では、15年の厚みをすごく感じました。カメラワークが独特なんですよ。寄ったり引いたりを1台のカメラで、しかも1カットで撮影したりもするので、「今はどこを撮ってるんやろう?」と思ったりしていたんですけど、東山さんのシーンを拝見した時、どのタイミングでカメラが寄ってくるのかも分かってらっしゃるんだなと感じました。カメラが寄った時の顔が本当にすてきで、これが“あうんの呼吸”なんだなと感動しました。今回、歴史ある“必殺シリーズ”に参加できて本当に光栄です。風刺的な部分もあって、皆さんに楽しんでいただける内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください。

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