上沼恵美子のおしゃべりクッキング:最終収録を笑顔で撮了 上沼恵美子「人生の誇り」

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 4月1日に最終回を迎え、27年の歴史に幕を閉じる上沼恵美子さんの長寿料理番組「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(ABCテレビ・テレビ朝日系、月~金曜午後1時半)の最終収録が1月19日、大阪市福島区のABCテレビの本社で行われた。収録後にはスタッフや講師陣らから感謝の言葉とともに花束が贈られたが涙は見せず、「私の人生で、この『おしゃべりクッキング』に関わらせていただいたことは誇りでございます。ありがとうございました!」と晴れやかな笑顔でスタジオを後にした。

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 同番組は1995年4月3日にスタート。その日の献立に役立つ料理情報を、司会の上沼さんと辻調理師専門学校の講師陣が分かりやすく紹介してきた。料理のプロによる「なるほどの一技」と、上沼さんの軽妙かつスパイスの効いたおしゃべりが評判となり、視聴者に長く愛される番組となった。これまでに紹介した料理数は6485品(12月15日時点)に上る。

 この日収録されたのは、フィナーレを飾る3月28日~4月1日放送分。「ありがとうの一皿」をテーマに、過去に出演していた歴代の講師陣▽初代(1995年から)日本料理:畑耕一郎さん、中国料理:小阪英幸さん、西洋料理:本多功彌先さん▽2代目(2007年から)日本料理:濱本良司さん、中国料理:宮崎耕一さん、西洋料理:若林知人さんをゲストに迎え、現レギュラーの3代目の講師陣(日本料理:岡本健二さん、中国料理:石川智之さん、西洋料理:小池浩司さん)が感謝を込めたとっておきのメニューを日替わりで調理した。

 上沼さんは収録の冒頭こそ「最後の1週間です」とかみ締めるようにカメラに語りかけ、感慨深げな表情を見せたものの、以降はいつもの軽妙なトークで番組を進行。偉大な“先輩”に見守られながら料理を作るとあって緊張をにじませる3代目の現レギュラー講師陣を「やっぱり気合の入れ方が違いますよね?」「プレッシャーでしょ?」とからかって笑いを誘ったり、久々の再会となる歴代の講師たちと思い出トークを繰り広げたりと、終始和やかなムードで収録は進んだ。

 そしていよいよ最終回となる4月1日放送分のエンディングには、総勢9人の講師陣に囲まれた上沼さんが最後のあいさつ。「(調理後の試食で)おいしいものをいっぱいいただきました。またスタミナをつけて、新しい私を見ていただきたいと思っております」と気合のポーズを見せて深々と頭を下げ、スタッフからは大きな拍手が起こった。

 最終週の前週となる3月21~25日には、「思い出の特選レシピ」と題した特別企画を放送。27年間に紹介した約7000品のメニューから、特に好評だった料理を当時の映像を交えながら放送する。

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