俳優の小栗旬さんが北条義時役で主演を務める2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第5回「兄との約束」が2月6日に放送された。同回では、片岡愛之助さん演じる北条宗時の“最期”が描かれたが、その命を奪ったのは、数々の三谷幸喜作品に起用されてきた梶原善さん扮(ふん)する善児だった。
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「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷さんで、野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く、予測不能のエンターテインメント作だ。
第5回では、闇夜にまぎれ、堤館と山木館を立て続けに襲撃した源頼朝(大泉洋さん)の一党。見事に首級を上げて勝利した頼朝は、北条義時(小栗さん)の知恵も借り、坂東での政の第一歩として土地の分配を始める。だが、これを知った平家方が激怒。相模では、奉行を務める大庭景親(國村隼さん)が梶原景時(中村獅童さん)ら3000の兵を率いて出陣。伊豆でも、頼朝討伐に燃える伊東祐親(浅野和之さん)が動き出す。
対する頼朝は、全軍を率いて鎌倉を目指すが、景親らに行く手を阻まれ、激戦の末、敗走を余儀なくされる。宗時は頼朝の“わがまま”を聞き、北条館に残した本尊の観音像を取りに戻るが、その途中、河原で祐親の下人の善児に背後から襲われ、命を落とした。
第1回(1月9日放送)では、頼朝と八重(新垣結衣さん)の子・千鶴丸(太田恵晴君)を、やはり河原で殺害したかのような描写のあった善児。ドラマの公式ホームページでは「祐親から信頼され、与えられた役割を淡々とやり遂げていく不気味な仕事人」と紹介されている。
梶原さん自身は昨年の出演発表の際、「善児が何を思い何を考えているのか今のところ分かりませんが、主(あるじ)から受けた命令は、必ず遂行するのだと思います」と役への印象を語っていて、今後の“仕事ぶり”にも注目だ。
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