名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
ディズニー&ピクサーの最新作「私ときどきレッサーパンダ」(ドミー・シー監督)で主人公・メイの日本版声優を務める佐竹桃華さん。2020年12月の芸能界入りから約1年、今作が初めての声優挑戦で、オーディションでいきなりの大役に抜てきされた。ピュアな印象を受けるキュートな声が印象的だが、自身は声が「ずっとコンプレックス」だったという。世界的人気作の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」(7月8日からTBS赤坂ACTシアターで上演)への出演も決まるなど、話題の新人に話を聞いた。
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佐竹さんは2003年1月19日生まれの19歳。京都府出身。2020年12月、芸能事務所「ホリプロ」が「ミュージカル次世代スター」をテーマに開催した新人発掘オーディション「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で、特別賞「17LIVE賞」を受賞して芸能界入りした。
もともと芸能活動を熱望していたわけではなかったが、母からの勧めもありオーディションに臨んだ。
「3歳の頃からバレエをやっていて、(芸能界に入る前は)休日もほとんどバレエのレッスンという“バレエ漬け”の生活を送ってきました。高校もバレエの専門学校に通い、高校3年生の夏には、バレエで短期留学も予定していたのですが、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた時期で、留学の予定も、予定していた舞台も、学校も休みになってしまい、目標もなくなり、何をするにもモチベーションがなくなってしまって。そんなときに、母が『ホリプロタレントスカウトキャラバン』の宣伝を見て、『ミュージカルがテーマのオーディションなら、バレエの経験が生かせるかも。受けることで新しい目標も見つかるかも』と勧めてくれたのが、オーディションを受けたきっかけでした」
「まさか、受かるとは思っていなくて。名前を呼ばれたときは、頭が真っ白になりました!」と、思いがけない芸能界入りだったというが、この1年の活躍は、めざましいものがある。
デビューから2カ月後、テレビ初出演となった昨年2月放送のグルメバラエティー番組「デカ盛りハンター」(テレビ東京系)では、特技の「大食い」を遺憾なく発揮。30分の間に、「肉シュウマイ」「から揚げ」「香港風酢豚」など中華料理合計10品、計約1.5キロをたいらげた。その後、バラエティー番組「今夜くらべてみました」「ザ!世界仰天ニュース」(共に日本テレビ系)でもパンを“爆食”して話題となった。
昨年は、3月に「遺留捜査」(テレビ朝日系)でドラマデビューし、主演舞台も2作経験した。この1年を「何をするにしても全てが初めてのことなので、新鮮なことだし、すごく楽しくやらせていただいています」と振り返る。
芸能界入りして1年で、ドラマ、舞台、バラエティーと活躍。緊張することはあっても、本番になったら「やるしかない」とスイッチが入るという。
幼い頃から、バレエで人前に立つことに慣れていたのもあるのだろう。「私ときどきレッサーパンダ」のオーディションも、緊張感はありつつも「楽しめました」といい、“本番に強いタイプ”だということをうかがわせる。
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」もオーディションで選ばれたが、「ずっと大好きな作品だったので、“魔法ワールド”に入れていると思うと、オーディションはただただ楽しくて。緊張はあまりせず、すごく楽しめました!」と話していた。
今回、主人公の日本版声優に抜てきされた「私ときどきレッサーパンダ」は、母親の前では真面目に振る舞うティーンエージャーの女の子のメイが、とある出来事で自分を見失った翌朝、目を覚ますと、レッサーパンダになっていた……というストーリー。
メイとレッサーパンダになったメイを、持ち前のピュアでキュートな声でコミカルに演じている佐竹さんだが、「もともと自分の声がコンプレックスで嫌いだった」という。
「昔から、初めて会う人に『(声を)作っているんじゃないか』と言われたり、中学の時には“ぶりっこ”だってからかわれたり、まねをされたり……。ずっと声にコンプレックスを持っていました。授業で手を挙げて発言することも絶対嫌でしたし、電話も苦手で。高校時代にアルバイトをしていたときも、あまり電話は取りたくなかったですね……(笑い)」
ただ芸能界入りし、唯一無二のその声が“武器”になった。
「このお仕事を始めてから、声を褒めてもらうことが多くて。今は、この声に生まれてきて良かったなって心から思います。この声じゃなかったら、大好きなディズニー&ピクサー作品に、声優として出ることなんてできなかったですから!」
主人公のメイには、共通点も感じた。メイは、親友たちからの誘いも、母親の顔色をうかがって遠慮するほど家族の仲を大切にするキャラクターだが、「(自分も)家族が自分の出演する作品を楽しみにしているから、お仕事を頑張ることができています」と話す。
「私の家族は、私のバレエが生活の中心だったんです。お父さんもお母さんも、旅行とか行きたいところもあったかもしれないですが、休日も私のバレエに付き合ってくれていたので。(フィールドは変わりましたが)こうやって芸能のお仕事で活躍する姿を喜んでもらえることが親孝行の一つなのかなと思っているので、これからも頑張っていきたいです!」と力強く語った。
「私ときどきレッサーパンダ」は、ディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で配信中。
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