山田杏奈:“憧れの”満島ひかりと初共演「大好きなんですと伝えました」 

連続ドラマ「未来への10カウント」に出演している山田杏奈さん
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連続ドラマ「未来への10カウント」に出演している山田杏奈さん

 木村拓哉さん主演の連続ドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系、木曜午後9時)。廃部寸前の高校ボクシング部を舞台とした学園スポーツドラマで、ボクシング部唯一の女子部員・水野あかり役で出演しているのが女優の山田杏奈さんだ。家庭にとある問題を抱え、「強くなりたい」と願うあかりとして、今作では木村さんに加え、ずっと憧れてきたという満島ひかりさんとの初共演も実現した。「本当に満島さんのお芝居が好きっていうのがあるので、毎日、勉強させてもらっています」と充実感をにじませる山田さんに話を聞いた。

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 ◇“強くなりたい”あかりと「根っこの部分は似ている」

 ドラマは、高校時代にボクシングで4冠達成という輝かしい成績を収めながら、いまは生きる希望を失った桐沢祥吾(木村さん)が、廃部寸前の松葉台高校ボクシング部のコーチを引き受け、熱い気持ちを取り戻す姿を描く。満島さんは国語(古文)教諭で、ボクシング部顧問の折原葵を演じ、安田顕さんや、人気グループ「King & Prince」の高橋海人さんらが出演している。

 脚本は、木村さん主演の「HERO」シリーズ(2001~15年)や「CHANGE」(2008年、共にフジテレビ系)の福田靖さんが担当。

 「福田さんが脚本ということもあって、テンポ感がすごくいいのですが、短いせりふをポンポンと言っていくのが、やってみると結構、難しいですし、そこは試行錯誤しながらで。ただ、木村さんも満島さんも、『こうしたらいいんじゃないか』と提案してくださるので、みんなでお芝居を作っているのは、すごく刺激的だし、楽しいです」

 演じるあかりは高校2年生。男子部員も顔負けの熱量をもって練習に励み、ボクシング部への熱意が感じられない桐沢に対して最初は不信感を抱き、反発するが……という役どころだ。

 「あかりは家庭の事情があって、『強くなりたい』という意志を強く持っている女子生徒で、生半可な気持ちでボクシングをやっていない。そういう意志の強さが1話目から出ていて、そこを軸にしてキャラクターを作っていきました。お芝居していて『私は強くなりたいんです、やらせてください』というシーンがすごく多い。『無理だよ』と言われても、『やります』と言い通せる。自分が強くなるためにはなりふり構わないところがある。私もこうしたいと決めたら、自分の意志で動いていってしまうところがある。あかりほどの強く表には出さないのですが、根っこの部分は似ていると思います」

 木村さん扮(ふん)する桐沢に対して、時として、挑むようなまなざしを向けるあかり。

 山田さんは「監督とも話をしたのですが、あかりは“怒り”が一つのベースになっているので、目の強さや声の強さを意識しています。ボクシングのシーンでも、きれいなフォームで、というよりは、怒りを込めてサンドバックを叩いたり。私自身は反抗期も抜けて、ちょっと落ち着いてきたので(笑い)、なんとも言えないあかりの怒りの部分を、どう表現しようかって思ったりもしたのですが、あかりにはしっかりとしたバックグラウンドがあるので、感情は自然と乗ってくるというか。あとは体も動かせるので、それが結構助けになっています」と語った。

 ◇木村拓哉は「尊敬しかない」 満島ひかりから“うれしい言葉”

 主演の木村さんとは今回が初共演となった。

 「木村拓哉さんは想像していた通り、格好よくて、私たちのお芝居にもすごく目を配ってくださいます。本当に座長として尊敬していますし、それは私だけじゃなく、みんなのことをすごく見ていて、いい方向へと導いてくれるので、尊敬しかないです」

 満島さんは、山田さんが取材の席で、「憧れの女優さんは?」との質問に対して、5、6年くらい前から必ず名前を挙げてきたという“憧れの存在”だとか。

 「本当に大好きで、今回、初めてご一緒させていただいたのですが、満島さんのお芝居を目の前で見られることがまず楽しくて。ある日、撮影が終わった後に、『今日はすごくすてきでした』って言ってくださって、めちゃくちゃうれしかったです。その時に『大好きなんです』と伝えました」

 改めてドラマについては「舞台は学園ではあるのですが、人との関わりの方がメイン。ボクシング部の生徒たちも(木村さん演じる)桐沢コーチや(満島さん演じる)折原先生との関わり合いの中で、すごく成長していくし、桐沢コーチも生徒の熱に触れて変わっていく。そういった姿も大きな見どころです」とアピールしていた。

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