モノノ怪:“伝説”アニメ15周年企画始動 6月に記念祭 中村健治監督、櫻井孝宏登場 名場面投票企画も

15周年を迎える「モノノ怪」の一場面
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15周年を迎える「モノノ怪」の一場面

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気アニメ「モノノ怪」が、15周年を迎えることを記念した企画が始動することが5月13日、明らかになった。イベント「十五周年記念祭」が6月18日に同局(東京都港区)で開催され、中村健治監督、薬売り役の櫻井孝宏さん、山本幸治プロデューサーが登場する。15周年記念サイトでは、名場面投票企画もスタートした。

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 この日の発表に先駆け、ツイッターでは、5月10日に謎のアカウント「××りの男」(@bdcdcdzt_15)が突如投稿を始めたことが話題になっていた。同アカウントは、11日に「×売りの男」、12日に「薬売りの男」とアカウント名が変化。「@bdcdcdzt_15」という文字列から「それぞれのアルファベットを15文字分戻すとmononoke_15」「薬売りさんが帰ってくる!」などとさまざまな予想が飛び交い、盛り上がりを見せた。12日には、同アカウントで13日午後7時に「重大発表」を予定していることが明かされていた。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。2020年に実施されたノイタミナ歴代70作品を対象とした投票企画「あなたが選ぶ思い出の3作品」(2005~09年度制作部門)で1位を獲得した。

 中村監督は「初監督作品ですが、この1本で監督キャリアが終わっても良いと思って作品と向き合いました。背景とセル(キャラ)はちゃんと見分けがつくようにと教えられましたが、見分けがつかなくて1枚のイラストのようにまとまっているのも逆にありかなとか、人物がせりふを話し終えてから次の人物が話すようにするなどのパターンも現実ではみんな好きなタイミングで会話を始めているからそうしちゃえば良いよねとか、いろいろな常識を疑って作っていたことを思い出します」と話している。

 薬売り役の櫻井さんは「初回収録の光景をいまだに覚えていて、スタジオの床に座り込みレクチャーを始めた中村監督の姿が印象に残っています。カットごとに言葉を置いてくれ、もっと関心がなく、独り言でいい等々、これまで経験してきたアニメーション収録のセオリーに当てはまらないオーダーに少々戸惑いました」とコメント。

 「そしてそれは、オンエアを見てやっと得心できたのです。あの指示はこの世界をデザインするためのものだったのだと。まがまがしくも美しい奇々怪界な映像の洪水。極彩色の狂気とでも言いましょうか。強烈な映像体験でした。15周年プロジェクトの中身はなんなのでしょうか。続報をお楽しみに」とメッセージを送った。

 15周年を記念し、記念サイト、公式ツイッターアカウントが開設された。ツイッターでは、中村監督、櫻井さんのサイン入りの「モノノ怪+怪~ayakashi~」のブルーレイボックスのプレゼントキャンペーンを実施する。

 アニメの名場面投票企画「アニメ『モノノ怪』15周年記念名場面投票」は、記念サイトで8月14日まで投票を受け付ける。参加者の中から抽選で30人に「15周年限定 名場面日めくり卓上カレンダー」が贈られる。

 (C)モノノ怪製作委員会

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