歴史探偵:「元寇」勝敗を分けたものは? 馬の輸送で予期せぬ事態、軍船にも致命的な欠陥が

7月6日放送の「歴史探偵」の一場面 モンゴル軍敗北の手がかりを絵巻から読み解く(C)NHK
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7月6日放送の「歴史探偵」の一場面 モンゴル軍敗北の手がかりを絵巻から読み解く(C)NHK

 7月6日午後10時から放送されるNHKの歴史番組「歴史探偵」(総合)では、モンゴル帝国による日本侵攻「元寇」を特集する。

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 文永の役(1274年)、弘安の役(1281年)の2回の襲撃とも、突然吹き始めた「神風」で奇跡的な勝利をあげたといわれてきたが、モンゴル帝国の日本侵攻作戦そのものが大きな問題を抱えていたことが近年の研究で明らかになりつつあるという。番組では「馬の海上輸送」と「兵士たちの船酔い」にスポットを当てて、元寇をひもといていく。

 モンゴル帝国躍進の原動力となったのが、当時世界最強といわれた騎馬部隊。モンゴル軍は、日本遠征時にも馬1500頭を船で運んできたという。しかし、史料からは騎馬隊が日本の脅威となったという事実はうかがえない。番組では、JRA(日本中央競馬会)の協力のもと馬の輸送を検証。モンゴル軍の馬が戦闘不能状態だった可能性が浮上した。

 日本侵攻に使われた船の揺れも検証する。モンゴル軍の船には、激しい船酔いを引き起こす致命的な欠陥があったことが判明する。

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