ちむどんどん:“智”前田公輝「蓋をしてる部分があった」 暢子に対する気持ちが“確信”に変わった瞬間は

連続テレビ小説「ちむどんどん」で砂川智を演じている前田公輝さん(C)NHK
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連続テレビ小説「ちむどんどん」で砂川智を演じている前田公輝さん(C)NHK

 黒島結菜さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)に出演中の前田公輝(まえだ・ごうき)さん。ヒロイン・暢子(黒島さん)に思いを寄せる幼なじみ、砂川智を演じている。沖縄時代から暢子に好意を抱いていた智だが、これまで明確に好意が芽生えた瞬間は描かれていない。“それは”いつの頃だったのだろうか、前田さんに話を聞いた。

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 智は、暢子が生まれ育った「山原村」の豆腐店の息子で、暢子たち4兄妹の幼なじみ。小さな家業を継ぎながらも「いつか自分でもっと大きな商売をしたい」という野望を昔から抱いており、暢子の後を追うかのように上京。しばらく修業を積んだ後、青果卸売会社「スナガワフード」を立ちあげた。

 暢子のことが好きで、これまでも度々アプローチしては空回りする、を繰り返す智だったが、第12週「古酒(くーす)交差点」(6月27日~7月1日)ではついに“真剣告白”。鈍感だった暢子も、ようやく智の思いを知って……と展開した。

 智が暢子に好意を抱くようになったのはいつごろからなのか、また好きになった理由は? 前田さんに尋ねると、「徐々に」だったといい、「(暢子が)世界一幸せそうに智の作った豆腐を食べるところに、どんどん惹(ひ)かれていったんじゃないかな」と推察する。

 智は子供時代から、店の豆腐を無料で食べさせることがしばしばで、「智の豆腐が一番!」と笑顔を見せる暢子にとても喜んでいた。

 「(好きになった理由は)いろいろあったと思いますが、一番はそこなんじゃないかな」という前田さん。「智は、貧乏で、親も体を壊していて、きょうだいを背負っていて、環境に恵まれていたわけではなかった。そんな中で家業を継いで、豆腐作りに熱を入れていましたが、そんな自身の豆腐を(暢子は)なんて幸せそうに食べてくれるんだ!って。そのときだけ、智は、つらいこと忘れるくらい心が豊かになっていたんだと思います」と話す。

 その後、暢子を追って上京した智については、「東京に行く前に暢子に対する気持ちが確信に変わったんだと思います」という。

 「それまでは幼なじみだし、年も離れているし、自分の気持ちに蓋(ふた)をしている部分はあったと思います。でもいなくなってから、初めて智は暢子の大切さに気付いた。彼女の後を追って上京したいと思えるぐらい、自身の中で大きな存在だったんです」

 そして“決意”した智。「暢子がどれだけ幸せに夢に向かっていけるかを第一に、さらに自分の夢も叶(かな)えるために上京したんだと思います」と考えを語った。

 暢子を演じている黒島さんとは初共演。「これまでいろいろな主演の方と接してきましたが、結菜ちゃんは新しい形の座長というか。落ち着いていますが、かといって、演技以外では体力を温存しているとかでもなく……。すごくフラットな性格の方なので、中心にいると、とても安心感があります」と絶賛していた。

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