海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
冨樫義博さんの人気マンガ「幽☆遊☆白書」が原作のNetflixの実写ドラマで、俳優の北村匠海さんが主人公・浦飯幽助を演じることが7月16日、明らかになった。リーゼントヘアで緑の学ランをまとった浦飯幽助のキャラクターアートも公開された。実写ドラマは、北村さんが女優の浜辺美波さんと共に主演を務めた映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(キミスイ)などで知られる月川翔さんが監督を務める。
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北村さんは「作品が作品なだけに最初はどでかい冗談かと思って笑うしかありませんでした。でも、今度はNetflixで月川監督とまた挑戦できるんだという気持ちが強かったです」とコメント。
「幽☆遊☆白書」の魅力を「日本が誇るマンガ、アニメのカルチャーの原点と言っても過言ではないくらい歴史的な作品だと思っています。普遍的であり、唯一無二」と語り、幽助については「原作よりダークな空気感が強い印象があると思います。ヤンキーとしてのツッパリと、目の前のことから目を背けない優しさを幽助には感じながら演じています」と話している。撮影現場は「和気あいあいとしてます」といい、「全キャスト全スタッフの方にとってチャレンジだと思うので、常にそこは忘れずに、でも楽しんで作っています」と明かした。
ファンへ向けて「日本もどんどん世界に向けて発信していかないといけないと思っていた中で、『幽☆遊☆白書』という歴史ある名作を、実写映像として届けられることをうれしく思います。日本のエンターテインメントがさらに広がりますように、そして世界の人々が楽しんでもらえる作品を作ります」とメッセージを送った。
月川監督は、「幽☆遊☆白書」の実写化を聞き、「正直『実現不可能だろう』といぶかしく思いました」といい、「しかしプロデューサーの示してくださったビジョンと、Netflixでなら実現可能なんじゃないかという期待が徐々に膨らんで、気づけば創作意欲をかき立てられていました」と語る。
「『幽☆遊☆白書』の魅力は何よりキャラクターたちの魅力だと思っています。子供のころ夢中になった登場人物たちに今も心動かされる。大人になって読み返してみても新たな魅力を発見できる。また、物語が内包するテーマも古びることはありません。例えば、妖怪と人間というファンタジックな設定で描かれていても、そこには『種族の異なる者たちが理解し合えるか』といった普遍的な問いかけが潜んでいたりもします。作品を読み込むほど深みを増していくことも、『幽☆遊☆白書』が長年愛され続けている理由なのかもしれません」とコメント。
実写化では、「普遍的なテーマを根底に据えながらも、単純にエンターテインメントとして楽しめる映像作品を目指しました」といい、「脚本作りの初期段階では現代に通じるテーマを抽出することに注力しましたが、やはり『幽☆遊☆白書』の魅力はキャラクターの関係性とバトルである、という方向にかじを切り、ふんだんにアクションも盛り込んでいます。VFXの難易度も相当に高いですが、最先端の技術も投入し、今現在実現し得る最高峰のクオリティーを目指して取り組んでいます」と明かした。
北村さんについては「主人公の幽助役は、最も信頼している俳優・北村匠海さんにお願いしました。ご一緒するのは4作品目ですが、より一層、表現に磨きがかかっているのを感じています。繊細な感情表現から、大小さまざまなアクションの身のこなしに至るまで、全身全霊で浦飯幽助を体現してくれています」と話している。
「最後に。この作品は企画の端緒から[世界の観客に届けること]を強く意識して取り組んできました。僕が初めて実写化の話を聞いた時と同じように『実現不可能だろう』と感じる方も多々いらっしゃるかもしれませんが、どんなに言葉を尽くしても作品そのもので証明するほかないと思っております。日本から世界へ、最上級のエンターテインメントをお届けできるよう、最後まで心血を注いで取り組みます」と意気込みを語った。
作品を手がける森井輝プロデューサーは「初めに坂本(和隆)エグゼクティブ・プロデューサーから実写化制作のお話をいただいた時は本当に驚き、世界中で愛される原作の偉大さにある意味畏れました。が、それと共に、Netflixから紹介されるハリウッド映画レベルの技術力があれば、日本でも作れるかもしれない、開けられなかった扉が開くかもしれないという、どうしようもないワクワク感に身体が震えました。仕上げ作業がなるべくミニマムになるよう、工夫し丁寧に素材を撮る従来の日本手法と、我々の知識と経験値をはるかに凌駕(りょうが)する本場の技術力が、本当に見事に現場で融合しました。結果『想像以上の幽☆遊☆白書』を披露できると思っています」とコメント。
月川監督の起用理由について「『幽☆遊☆白書』は若者たちの苦悩や成長も色濃く描かねばならない作品。青春の機微を丁寧に映し出すことにこそ、そのまなざしを向ける月川翔さんに監督をお願いしました」と説明。
北村さんについては「ぶっきらぼうなせりふや態度は多いが、本当は自分の正義を持ち、優しく深い情を、人間と妖怪にかかわらず向ける主人公、幽助。これは、歌うことでもその豊かな表現力は男女問わず観客を魅了し、強くも優しい目力で繊細に演じることのできる俳優、北村匠海さんしか思い浮かびませんでした。このチャレンジングな作品を、役を、二人の信頼に基づくあうんの呼吸で、僕らの期待を素晴らしく具現化してくれています」と話している。
「幽☆遊☆白書」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1990~94年に連載された人気マンガ。死んでしまったが、霊界探偵としてよみがえった浦飯幽助が、人間界と霊界の平和を守るため、仲間と共に妖怪と戦う姿が描かれた。テレビアニメが1992~95年に放送された。舞台化されたことも話題となった。
実写ドラマは、Netflixが企画・製作し、2023年12月に全世界同時配信される。
監督:月川翔▽脚本:三嶋龍朗▽VFXスーパーバイザー:坂口亮(Scanline VFX)▽エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント)▽プロデューサー:森井輝▽制作プロダクション:ROBOT▽企画・製作:Netflix
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