飯島寛騎:「周りが導いてくれた」公務員の夢から芸能界へ 故郷・北海道への思いも

「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」に出演する飯島寛騎さん ヘアメーク 牧野裕大 スタイリスト 中西ナオ
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「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」に出演する飯島寛騎さん ヘアメーク 牧野裕大 スタイリスト 中西ナオ

 女優の堀田真由さんが主演を務め、WOWOWで放送・配信中の連続ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」(金曜午後11時半)。本作で、金髪ホスト風カリスマ霊能者“ナナシ”を演じる飯島寛騎さんに、今回の苦労や現場でのやり取り、今後の目標や“憧れの存在”を聞いた。

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 ドラマは、映画「貞子VS伽椰子」(2016年)、「不能犯」(2018年)などで知られる白石晃士監督とWOWOWがタッグを組んで制作。異界とつながる「祟(たた)りの森」を舞台に、映画監督や助監督らが次々と迫る恐怖から逃げ惑い、時に立ち向かう姿を描く。白石監督は、映画監督の黒石光司を演じる一方で、撮影も担当。主観映像によるホラー作品となる。

 撮影が行われたのは昨年の真夏の時期。飯島さんは長髪の金髪姿でジャケットを羽織る衣装のため「暑さ、湿度が大変でしたね(笑い)」と苦労を語る。髪形については「シャンプーをしたらびっくりするくらい髪の毛が切れてしまって。頭、大丈夫かな?という心配はありました。でも、やってみると楽しかったです」と振り返る。

 霊能力で異形のバケモノたちを撃退するナナシだが、バケモノはCGで追加されたため、実際の撮影では“見えない敵”と戦う姿を演じなければいけなかった。

 「撮影現場では『ここに、こういうのがいます』と説明を受けましたが、自分でも『これで合ってるよね?』と想像するのが難しかったです。完成を見ないとかなりシュールだと思います(笑い)。実際の映像では、シュールではなかったのでホッとしました」と話す。

 苦労もあった撮影だったが、「みんなでアイスクリームを買いに行って、小さな花火もやりました。ちょうど夏休みシーズンだったので、夏休み気分も味わえました。みんなで助け合いながら作っていけた作品だと思います」とチームワークの良さは抜群の現場だったという。

 ◇憧れは大泉洋 「北海道の魅力を発信したい」

 大学1年生のときに、2015年に行われた「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得し、芸能界入りした飯島さん。そして2016~17年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」で主演を務め、刑事ドラマ「警視庁・捜査一課長」にはseason5(2021年)から新加入した。役者としての経験を着実に積んできているが、中学・高校生時代の夢は「公務員です。消防士か警察官」と今の自分の姿を当時は想像できなかったという。

 「『ジュノン』の応募も母の推薦だったので、芸能界に行くことはあまり考えていませんでした。でも、グランプリを獲得して周りのみなさんが導いてくれた結果だと思い、この業界に飛び込みました。人に恵まれ、みなさんからパワーをいただいて、今では本当に良かったと思っています」と、当時背中を押してくれた周囲の人たちに感謝する。

 もし、芸能界に入らなかった自分を想像してもらうと「公務員だったかもしれないですね。(故郷の)北海道警察だと広いので転勤が大変とか、給料のことも調べていましたよ(笑い)。でも、何をやっていたんでしょうね。分からないです」と話してくれた。

 北海道への思いは常に抱いており、憧れは同じく北海道出身の「大泉洋さんです」という。「大泉さんは昔からテレビで見ていて親近感がありました(笑い)。実際にご一緒したこともあるのですが、役者としての気迫がすごかったです。僕は大泉さんにはなれませんが、たくさんの作品に出て、別の形で北海道の魅力を発信できればという思いでこの仕事をやっています」と語る。

 今後、飯島さんが出演したい作品を聞くと「大河ドラマに出てみたいです」と目を輝かせる。「歴史物もですが、日常生活では体験できないこと、表現者でしかできないことにはどんどん挑戦したいです。僕が知らない僕を表現したいといいますか、それが役者の仕事の面白さだと思うんです。まだダークな役をやったことがないので、得体の知れない役でもかまいません。一つのイメージに縛られない、ガラッと変わることができる役者になりたいです」

 「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」は毎週金曜午後11時半から、WOWOWプライムとWOWOWオンデマンドで放送・配信中(全6回)。「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」は、8月27日に公開・デジタル配信が開始される。

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