俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。8月28日放送の第33回「修善寺」では、金子大地さん演じる源頼家の最期が描かれた。金子さんは頼家について「切ない、本当に切ない青年だったなと思いますね」とコメントしている。
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前週第32回「災いの種」のラストで、失意と憎しみの中、鎌倉を離れた頼家。第33回では、鎌倉で、政子(小池栄子さん)の次男・源実朝(嶺岸煌桜さん)を鎌倉殿とする新体制が始まるも、伊豆の修善寺に送られた頼家は、「鎌倉殿はこのわしだ」と認めず、「北条の者どもの首をはねる」と復讐(ふくしゅう)の炎を燃え上がらせる。
やがて、京の後鳥羽上皇(尾上松也さん)の院宣を受けて鎌倉へと攻め込むという頼家の計画が露見。義時(小栗さん)は「頼家様を討ち取る。これは謀反」と腹を決め、善児(梶原善さん)に暗殺を命じる。
ある夜、猿楽師に交ざって頼家へと近づいた善児は、頼家を追い詰めるが、自分が唯一、殺(あや)めることができなかった子・一幡の名前を目にし、一瞬ちゅうちょ。逆に頼家は、善児に深手を負わせることに成功する。しかし、あと一歩の所で善児の弟子のトウ(山本千尋さん)に背後から迫られ、最後は正面からトドメを刺されてしまう。
頼家役の金子さんは、撮影を振り返り、「大変でしたね。ピンと張っていた糸が最後、切れたような気がして」と告白。「毎回、刺激的な撮影だったので、今ちょうど終わったばかりで、整理がつかないんですけど」と前置きした上で、「切ない、本当に切ない青年だったなと思いますね。それを演じて痛感しました」と思いを馳(は)せた。
さらには「いろいろなことにもまれながら、それでも最期まで、殺されると分かっていても最期まで、突き通した頼家はかっこいいなというか、肯定したいなと思いますね」と考えを明かすと、「本当に悔いなく演じられたかなと思います」と充実感をにじませた。
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