藤井隆:井上咲楽のMCぶりは「まぶしい」 「新婚さんいらっしゃい!」5カ月の手応えは

「新婚さんいらっしゃい!」のMCを務める藤井隆さん
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「新婚さんいらっしゃい!」のMCを務める藤井隆さん

 今年4月に長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分)の新MCに就任したお笑い芸人の藤井隆さん。約半世紀にわたって番組を支えてきた桂文枝さんから役割を引き継いだ藤井さんに、「新婚さんいらっしゃい」の新MCに対する思いや、タッグを組む井上咲楽さんの印象、5カ月の手応えと今後などについて聞いた。

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 ◇起用したことを「後悔させたり、恥をかかせないように」

 「新婚さんいらっしゃい!」は、毎回2組の新婚カップルが出演し、新婚生活にまつわるエピソードを披露する番組で、1971年1月31日に放送を開始。文枝さんは初回から出演し続け、2015年には「同一司会者によるトーク番組の最長放送」として、ギネス世界記録に認定された。山瀬さんは1997年から25年間、アシスタントを務めた。

 一般的には番組MCが勇退する際、番組を終了して新番組を立ち上げることが多い。今回、藤井さんと井上さんをMCに据えて、番組を継続することになった理由を、三田秀平プロデューサーは「これまで5000組1万人以上の新婚ご夫婦にご出場いただきました。『番組に出たい!』というお声がある限り、これからもまだ見ぬ新婚さんたちを世の中にお披露目させていただく番組としてあり続けることが、これまで50年続いてきた番組の変わらぬ使命と感じております」と説明している。

 51年続く長寿番組で、新たにMCに抜てきされたことについて、藤井さんは「自分が立ち上げる番組ではないので、選んでくださった方に後悔させたり、恥をかかせないようにしないと」という思いが強かったという。

 「他の番組を見ても、50年以上続く番組が司会者を代えて継続するという前例はないので、プレッシャーに感じることまでもが、おこがましいというか。もしも、藤井がダメだという評価になったら、『やはり桂文枝師匠と山瀬まみさんでないとダメだった』と思わせてしまう。全力でやるしかないですね」と気を引き締める。

 ◇「プレッシャー」と答えるのは簡単だが

 番組を引き継いだのは「過去に経験がない」ことだった。「自分がいろいろと考えても、それを許してくださるのは視聴者の皆さん。ここで『プレッシャーが……』と答えるのは簡単なことですが、自分が心配するのはちっぽけなこと。それよりも、司会者を代えて、番組を継続すると選択をしたスタッフの皆さん、井上咲楽ちゃんと藤井にやらせてみようと考えてくださった方に、まずは選んで良かったと思っていただけるよう、やらなくてはいけない」と改めて決意を語る。

 MC就任当初、藤井さんは「もちろん緊張していました」というが、「スタッフの皆さん、穏やかな方が多く、楽しい雰囲気を本番前から作っていただいています。もっと自分でも『緊張するのかな?』と思っていましたが、楽しい気分の方が勝っています」とにこやかに話す。

 タッグを組む井上咲楽さんは22歳で未婚。妻子のいる50歳の藤井さんとは感性も大きく異なる。「井上さんは、テレビで拝見していると、トークのネタを準備をされて収録に挑まれている方、すごく真面目な方だという印象が強かった」という。「実際にご一緒させていただき、真面目な部分はそのままに、そのときのひらめきや思いつき、感じたときの表現の仕方が若々しくて、すごくまぶしいです。お育ちが良く、可愛らしい方ですね」と語る。

 ◇新婚夫婦から驚きのエピソードを引き出す姿勢

 番組では、新婚夫婦が、時ににぎやかに、時に感動的なトークを展開させるが、“素人さん”相手に話を引き出すには何かコツがあるのだろうか。藤井さんは「私のやっていることはたかが知れていて……」と謙遜し、「『この話を聞いてください!』という思いでやってくる新婚さんが主役。こちらが聞き出すというより、お話を聞かせていただいているという感じです」と強調する。

 「新婚のお二人の練りに練ったお話を聞かせていただいているので、私が心がけていることというよりも、雰囲気としては、驚きのエピソードを聞かせていただこうと楽しみにしている姿勢が大事なのだと思いますね」と語る。

 今後番組でやりたいことについては、「以前は、オーストラリアなど海外での収録もありましたよね。いろんな国の新婚さんのお話を聞けたらいいですね」と夢を語る。「行ってみたい国はスペイン、イタリア、メキシコ」と情熱的な国が多いが、「国内ではあまり聞けないような『(結婚相手のことが)大好きなんですー!』という熱いお話を聞かせていただきたいですね」と楽しそうに思いをはせていた。

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