テレビ朝日:10月期はGP帯大幅改編「新しい挑戦を意識」 3夜連続午後9時のドラマゾーンにメタバース&VTuber番組にも注力

テレビ朝日本社外観
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 テレビ朝日は9月9日、オンライン形式で会見を開き、10月からの番組編成を発表。改編率は全日帯8.1%、ゴールデン帯26.2%、プライム帯19.9%と、10月期としてはGP帯で大幅な改編となった。西新常務取締役コンテンツ編成局長は、従来から進めている「オールターゲット戦略」を進め、「若年層からご高齢の方まであらゆる世代のニーズに応えるべく、さまざまなジャンルでの新しい挑戦を意識した改編を行いました」と説明した。

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 西局長が「目玉」として挙げたのは、火~木曜の午後9時の「3夜連続のドラマゾーン」の新設。火曜の午後9時に新たなドラマ枠を設けたことで、「角度の違った三つのドラマを3夜連続で楽しめます」と話した。火曜午後9時に沢口靖子さん主演のミステリードラマ「科捜研の女 2022」、水曜午後9時に水谷豊さんと寺脇康文さんの約14年ぶりタッグで話題の刑事ドラマ「相season21」、木曜午後9時に「ドクターX」の中園ミホさんが脚本を手掛ける、岡田将生さん主演の医療ドラマ「ザ・トラベルナース」を放送する。

 もう一つの「目玉」として挙げたのは、「メタバースとVチューバーの挑戦」。メタバース(インターネット上の仮想空間)や、バーチャルYouTuber(VTuber)を取り入れた番組を一層強化していくとした。お笑いコンビ「ぺこぱ」と声優の関智一さんがMCを務める「声優パーク建設計画メタバース部」(日曜午前10時)を30分番組から1時間番組に拡大。VTuberが登場する、小峠英二さんMCの「超人女子戦士 ガリベンガーV」も木曜深夜1時26分から土曜午後6時半に移動という“大幅昇格”となった。

 同局は昨年3月に「光と星のメタバース六本木」を立ちあげるなど、メタバースプロジェクトに力を入れているが、「メタバースという世界は大きな可能性を秘めたエンターテインメント空間だと認識しています。これからさまざまな番組と連動して、メタバース六本木をより進歩させて、総合的なプラットフォームとして進化させたいと考えています」と説明された。

 若年層をターゲットに、「ゲーマーにとってのゴールデンタイム」という土曜深夜に、ゲームをテーマにした番組をスタートすることも発表。お笑いコンビ「アインシュタイン」とアイドルグループ「=LOVE」の佐々木舞香さん、齋藤樹愛羅(きあら)さんらが出演する番組で、タイトルは「アイ=ラブ!げーみんぐ ~○○さんがオンラインになりました~」(土曜夜3時40分~同4時)で、メジャータイトルの最新作や話題作、eスポーツ大会の模様を紹介するなど、視聴者と共にゲーム愛を深めていく番組になるという。

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