眞栄田郷敦:「チャレンジングで燃える」 「エルピス」で多面性ある新米ディレクター役 “姉御”長澤まさみは「圧倒的な存在感」

連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で岸本拓朗を演じる眞栄田郷敦さん=カンテレ提供
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連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で岸本拓朗を演じる眞栄田郷敦さん=カンテレ提供

 女優の長澤まさみさん主演で10月期に放送される連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)。スキャンダルによってエースから転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤さん)が連続殺人事件の真相を追う物語で、恵那に冤罪(えんざい)疑惑を持ち掛ける新米ディレクター・岸本拓朗を演じるのが俳優の眞栄田郷敦さんだ。拓朗役について、「難しいチャレンジングな役で燃える」と語る眞栄田さんに今作への意気込みや見どころ、初共演の長澤さんの印象について聞いた。

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 ◇実力派ぞろいの撮影現場「勉強になります」

 ドラマは、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。恵那とその仲間たちが、犯人とされる男の死刑が確定した連続殺人事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻す姿を描く。

 眞栄田さん扮(ふん)する拓朗は、恵那がコーナーMCを担当する深夜の情報番組「フライデーボンボン」で芸能ニュースを担当する新米ディレクター。弁護士夫婦の息子として裕福な生活を送り、エスカレーター式で名門私立大に進学。卒業後は大洋テレビに入社し、制作部に配属される。自己評価が高く、能天気でマイペースな性格だが、ディレクターとしての実力や評価は低く、現場では怒られてばかりという役どころだ。

 眞栄田さんは「登場人物はみんな多面性があって、人間臭いです。拓朗自身も多面性があるので、演じがいがありつつ難しそうな役という印象です」と語りながらも、「チャレンジングな役は好きで燃えるので、楽しみです」と意気込む。

 主演の長澤さんとは初共演。眞栄田さんは「圧倒的な存在感で、軽はずみに近寄りがたい雰囲気があったのですが、自分のことをとても気にかけてくださいます。侠気があってかっこよく、“姉御”という感じです」と話す。

 長澤さんをはじめとして、実力派ぞろいの撮影現場。眞栄田さんは「勉強になります」と謙虚だ。

 「長澤さんは、やるべきことを真っすぐにやっています。座長がそのような姿勢だと、現場も締まります。他にも芝居がうまい人が多く、自分も成長できる環境なので、本番ぎりぎりまで試行錯誤しながら、自分ができるベストの拓朗を必死に作っています」

 ◇俳優デビューから3年「やっといろいろ分かってきた」

 眞栄田さんは、2019年公開の映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)で主人公の親友役を演じ、俳優デビューを果たした。それから3年がたった現在の心境を聞くと「やっといろいろ分かってきたという時期です。このまま一つ一つの作品を丁寧に積み上げ、得られるものをできるだけ吸収して次につなげていきたいです」と語る。

 今後は「幅広い役を演じたい」という眞栄田さん。「世間が思ってもみなかったような役をやっていけたらと思います。それこそ長澤さんみたいに、振り幅のある役者には憧れますし、目標の一つでもあります」と話す。

 そんな“憧れ”の長澤さんらと作り上げる今作の見どころについて、眞栄田さんは「これまで親の敷いたレールに乗ってきた拓朗が自分と向き合い始めることで、内面も外見もどんどん変わっていきます。作品自体も、国家権力と闘いながら本当の真実を見つけるという見応えのある内容です」と語っていた。

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