俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。下野の御家人・長沼宗政を演じる清水伸さんの音声コメントが公開され、「『吾妻鏡』にも登場する人物なので、自分なりに資料を集めて勉強したんですけれども、その中の資料で『鎌倉一の暴言王』と書いてあって。なにしろ口が悪いというか、思ったことがすぐ脳みそを通さずに心から口にバッと出ちゃう人であるという印象を受けた」と明かしている。
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長沼宗政は第36回「武士の鑑(かがみ)」(9月18日放送)から登場。下野の有力豪族である小山政光の息子で、結城朝光(高橋侃さん)の兄。気性が荒く、しばしば暴言を吐く。
清水さんは「非常にビジュアルも、もみあげがすごくヒゲもじゃの役で、ちょっと間違えると(横田栄司さん演じる)和田義盛のファミリーの皆さんと間違えられやすいんですけれども。小山三兄弟といわれる北関東のほうの割と出自のいい家柄らしくて、その中でも人一倍キャラの濃い、口が悪くて熱血漢であるというのは、長沼宗政であるということで、今回はそのイメージを踏襲しようということで、割と熱くやっているつもりなんです」と話す。
第40回「罠と罠」では、閑院内裏の修復工事への不満を義盛に訴えるシーンもあったが、「監督に『さらにその2個か3個上くらいいく熱さでやってくれ』と直前で言われたので(笑い)。実際にやってみたら、それを想定していなかったので、ピキーンと脳みそが痛くなるぐらいな感じの激高するお芝居になってしまった」とも告白。「そういった意味では義盛(横田さん)さんも『最近、撮影中ではああいう大声を出すシーンがなかったのでなかなか楽しいです』なんておっしゃってて、みんなでいいシーン、熱いシーンができたんじゃないのかな」と振り返った。
「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷幸喜さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く。
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