差出人は、誰ですか?:女優デビューの幸澤沙良「普通の女の子」役に奮闘 櫻井海音、藤原大祐と、撮影で感じた思い明かす

ドラマ「差出人は、誰ですか?」に出演する(左から)櫻井海音さん、幸澤沙良さん、藤原大祐さん(C)TBS/撮影:加藤春日
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ドラマ「差出人は、誰ですか?」に出演する(左から)櫻井海音さん、幸澤沙良さん、藤原大祐さん(C)TBS/撮影:加藤春日

 女優発掘・育成プロジェクト「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season2」でグランプリに輝いた幸澤沙良さんが主演を務めるTBS系“よるおびドラマ”「差出人は、誰ですか?」。「SNS社会に生きる若者たち」をテーマにした1話15分の作品で、毎週月~木曜の深夜0時40分に放送中だ。今作で女優デビューを果たした幸澤さん、共演の若手注目俳優の櫻井海音さん、藤原大祐さんに、撮影で感じた思いを聞いた。

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 ドラマでは、担任の立花純太(柄本時生さん)から、「一人最低一通、クラスの誰かに向けて手紙を書け」と“手紙ゲーム”の始まりを告げられる。差出人は書かなくてよく、内容は自由だが、本音を書かないといけないといい……。「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを“手紙”というアナログツールを使って描く。企画・原案は秋元康さんが担当する。

 物語の舞台となる都立荒川西高校に通う2年D組の桑鶴美月役を幸澤さん、美月のクラスメートで、クラスの王様・成田育役を櫻井さん、 美月が思いを寄せる相手・一ノ瀬斗也役を藤原さんがそれぞれ演じている。

 同プロジェクトへの応募総数約5500人の中から、視聴者投票で1位に輝いた幸澤さんは、今回がドラマ初出演にして初主演。今作の台本を読んだ感想について、「手紙の差出人が誰なのかが気になります。ミステリー部分が面白いと感じました」と話す。

 幸澤さんが演じる美月は、人に嫌われたり目立ったりすることが嫌いな、“ことなかれ主義”。幸澤さんは、「ことなかれ主義な部分は、私と似ていて想像しやすかった」としつつも、「(台本に)普通のどこにでもいる女の子、と書いてあって。『普通ってなんだろう?』と考えてもわからなくて、難しくて苦戦しています。今は、現場でいろんな方と演技していて、感じたものを素直にやるようにしています」と明かす。

 そんな幸澤さんについて、「役に対する熱量がものすごい」と感じたという櫻井さん。「現場での立ち居振る舞いがすごくうまい。守ってあげたくなるようなところもあります(笑い)」と話す。

 一方、藤原さんは「今回が初めてとは思えないようなスイッチの入り方をする」と明かしながら、「直前まで笑いが起きている流れがある中で、一気に表情が変わったときがあって、すごいなと思った。撮影がないときは、17歳らしい可愛らしい方」と話す。

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 ドラマには、2年D組の担任・立花純太役で柄本さんが出演するほか、美月の幼なじみの御手洗健役で、スーパー戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021~22年)で主人公のゼンカイザー/五色田介人を演じた駒木根葵汰さん、“いじめられっ子”の馬場浩人役で俳優の窪塚愛流(あいる)さんも出演。

 クラスで誰も逆らえない“完璧男子”成田を演じる櫻井さんは、「ちょっとヤンキーチックなところもありつつ、でも人気者で、リーダーでいないといけない。でも、馬場に対して、いじめのような関係になってしまっていて、その案配がすごく難しい」と明かす。成田は、サッカーのユースチームに所属していることから、「僕も中学3年生までサッカーをやっていて。サッカーのお芝居ができてうれしかった」とにっこり。

 一方、“学年一の秀才”一ノ瀬を演じる藤原さんは、「真面目で勉強熱心、無口で人と関わらないという所のほかに、ラップが好きで、スケボーをするストリートな一面もある。どういう背景があるのか心の中に置きつつ、演じています」と話す。

 一ノ瀬が劇中で歌うラップは、ヒップホップユニット「Creepy Nuts」のR-指定さんと、ヒップホップグループ「梅田サイファー」のKennyDoesさん、Cosaquさんが手がけた。「尊敬している方に作ってもらって、わくわくしました」と喜びを語りながら、「まずは軽い気持ちで1週間くらい見ていただいて、ハマった方は考察して何回も見てほしいです。虜(とりこ)にする自信があるので!」とアピールしていた。

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