ばけばけ:トキが語る「怪談」が次々に登場した第120回 視聴者がクギヅケになったのはどの場面? 「注目度」データで振り返る

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第120回(3月20日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の71.7%だった。

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇トキとヘブン 二人三脚の作品づくり

 第120回は、トキ(高石さん)にすべてを打ち明けたヘブン(トミー・バストウさん)が心機一転、執筆を始める。自分でも読める本を書いてほしいというトキが提案したことで、「トキが読める本、読みたい本。それは、怪談!」で2人の思いは一致する。トキが市中で集め、ヘブンに語って聞かせた怪談噺を基に、ヘブンは執筆を進める。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、冒頭から午前8時13分まで、60%前後を行ったり来たりする状態。最後の午前8時14分で一気に10ポイント近くジャンプアップし71.7%を記録した。

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 ◇ピークはイライザの「なぜ最後にこんな幼稚な、なぜ」

 第120回は、ヘブンが「怪談」を書き上げる過程が丁寧に描かれる。トキは東京の街で、人々に怪談の噺を聞き取り、それを何度もヘブンに語って聞かせる。「むじな」「雪女」などを語る高石さんの熱演が続く。「耳なし芳一」を語る場面では、ヘブンの部屋にトキが噺を語りながら入っていくと、振り向いたヘブンの顔に芳一のようにお経が書かれていて驚く場面もある。視聴者も一緒に「えっ」と驚くような場面だが、注目度は61.6%(午前8時10分)とほとんど上がってこない。冒頭からずっと、ほぼ横ばいの状態が続く。

 注目度が上がるのはエンディングの午前8時14分のみで、一気に9.3ポイントも増えた。米国にいるイライザ(シャーロット・ ケイト・フォックスさん)のもとにヘブンの原稿が届く。ニコニコしながら原稿をしばった紐を解き、表紙の「Kwaidan」の文字を見た途端に顔色が変わり、スイングしたくなるような楽しい音楽が止まる。この直後からが午前8時14分台。

 息を整え、原稿を読み始めるイライザ。顔を左右に振りながら目を通すと、「まさか……。なぜ……、なぜ最後にこんな幼稚な、なぜ」と叫びだしそうような勢いで、原稿を否定する。あれだけヘブンを認めていたイライザがここまで怒るというのが、視聴者にはちょっと意外で、突然の展開に驚いたのかもしれない。ここが視聴者の最もクギヅケになった場面だった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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