わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
1月18日にスタートする連続ドラマ「スタンドUPスタート」(フジテレビ系、毎週水曜午後10時)で自称“人間投資家”の主人公・三星大陽(みほし・たいよう)を演じる竜星涼さん。今作で初めてフジテレビ連ドラで主演を務める竜星さんに、作品や役への思い、今年30代を迎える心境と目標について語ってもらった。
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ドラマは、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の福田秀さんの同名マンガが原作。投資会社「サンシャインファンド」社長の三星大陽が、失敗や挫折を経験した人々に「スタートアップ(起業)しよう!」と声を掛け、“人間再生”に取り組む姿を描く。
もともと起業や投資に対して「自分とは縁遠いものなのかな」という印象を抱いていたという竜星さん。実際に台本や原作マンガを読んで、「(起業や投資は)とても身近な存在なんだ」と意識が変わったという。「自分の未来を広げる一つの手段なのだと感じました。ドラマの中で、起業や投資についてコメディー要素を交えつつ分かりやすく伝えるのはとても斬新ですし、今までにあるようでなかったんじゃないかなと思いました」と語る。
大陽を演じるのは「日々勉強」だといい、「実際に起業する人のような感覚で、関連するいろんな本を読んでいます」と明かす。本を読むことで「頭でいろいろ考えていても、結局、ものを動かすのは人と人との間に生まれる強いエネルギー。目的をしっかり見据えて、そこに向かって動く力があれば、どんなことでもできるんだ」と感じたという。
竜星さんは「このドラマは、人と人のつながりを描いた人間ドラマ。軽く演じてしまうと薄っぺらくなってしまうので、どれだけ熱量をもってお芝居できるかを大切にしています」と話し、「小手先の技術よりも、本当に目の前にいる人を立ち上がらせるような意識で、泥臭くやっていこうかなと思っています」と意気込みを語る。
また、昨年出演した朝ドラ「ちむどんどん」(NHK)で演じたヒロインの兄・比嘉賢秀役に触れ、「僕は脚本通りに演じたつもりなので、それをどう批判されようが、肯定されようが、やってやったぞっていうくらいの感覚(笑い)」と前置きしたうえで、「皆さんに強烈なイメージがついたのであれば、またそれをガラッと変えたいですね。今回、また皆さんに強い印象を与えられるようなキャラクターを演じたいと思います」とアピールした。
本作で座長を務める心境について聞かれると、竜星さんは「同じ目的、ゴールっていうものに向かって、みんなが同じように向き合える現場にできたらいいですね」とほほ笑む。
「僕は引っ張っていくというよりも、みんなで同じ方向に向かって走っていきたいという気持ちのほうが強いんです。主演だからどうということではなく、どのキャストでも、みんなが同じように良い作品を作るという目標に向かって走っていければ、おのおのの考えで自由にやってもらったほうが(芝居の幅が)ぐっと広がることもあるかもしれない。それを素直に受け入れながら、先輩たちの面白いキャッチボールを拾っていけたらと思います」
また、大陽の叔父・三星義知を演じる反町隆史さんは、竜星さんが芸能界に入るきっかけになった憧れの俳優だそうで、「自分が一ファンとして尊敬していた先輩と、初めてフジテレビの連続ドラマで主演を務める作品で共演できるなんて光栄です。僕が反町さんを見ていたドラマもフジテレビだったので、なんだかご縁を感じますね」とうれしそうに語る。
「僕が主演を務めると知ったうえで、(反町さんは)快く『(義知役を)やるよ』と言ってくださったと聞いたので、その男気に感謝ですね。今までに同じ作品に出たことはありましたが、一緒のシーンはなかったので、がっつりお芝居ができるのは今回が初めて。やっとご一緒できます。すごくうれしいですし、楽しみです」と笑顔を見せる。
竜星さんは現在29歳。2010年に17歳で俳優デビューしてからの日々を振り返り、「自分の中でどうしても『この仕事が向いているのか』とか『やり続けていけるのか』とか、そんな不安を毎回感じています」と率直な思いを吐露。
「共演者や先輩方、見てくださる方たちの評価から自信をつけていくことが、自分にとって重要なポイントだったのかなと思います。自信をつけることがすごく大事」と述べ、「自分は天才にはなれないけれど、少しでも自信があれば、あとはそれを守るための努力を惜しみなくやっていけば、何かつかめるんじゃないかと思いながらここにいます」と力を込める。
30代を目前に控え、「未知な30代ですけど、30歳になってやっとスタートに立てる気がします」と語る竜星さん。「いろんなものを摘み取って、やりたかったこと、なしえてこなかったことをやっていきたいです。20代は30代のための準備期間だったのかなと思いますね」とほほ笑む。
竜星さんは「30歳手前でフジテレビの主演を務めさせてもらえたので、30代は一つずつ着実に夢をかなえていけたら。これまでに経験していないことは全部やっていきたいです」と話し、「『竜星涼に挑戦してもらいたいな』っていうのはウエルカムなので、全くイメージにない役でもどんどんやっていきたいですね。僕自身が『こういう役がやりたい』というよりも、託してもらえるような役者になりたいです」と目を輝かせていた。
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