人気グループ「Snow Man」が2月8日、東京都内で行われた主演舞台「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」の製作発表会見に出席。メンバーの岩本照さんらが、集大成となる今作への思いや、主演や演出を務めていた滝沢秀明さんから引き継いだ思いなどを明かした。
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岩本さんは「『滝沢歌舞伎』という作品は、僕がジャニーズ事務所に入所した年に始まった作品。今年30歳になる節目の年に自分たちが主演で幕を下ろせる、卒業式を行える、という形が本当にありがたいなと思います」と心境を吐露。ラウールさんは「9人で1カ月舞台ができる機会は、これから先、もしかしたらないかもしれないので、一回一回を大切に。見に来てくれるみなさんを純粋に楽しませるという気持ちを忘れず頑張りたい」と意気込み、阿部亮平さんは「Snow Manの歴史を語るうえでは欠かせない公演。ジャニーズが誇る最高の和のエンターテインメントを僕たちでできることを誇りに思います」と語った。
また、岩本さんは、滝沢さんから引き継いできた大切なものは何かと聞かれると、「やっぱりお客様だと思う。お客様のことを第一に考え、スタッフのみなさまのことを第一に考え……利己よりも利他、という感じ」と滝沢さんについて表現。さらに「(新橋)演舞場でやらせてもらっているけれど、東銀座の駅まで桜がなびいちゃうぐらい、(お客の)みんなの余韻が劇場の枠を飛び出るエネルギー量を放っている方だったので、そういう部分は自分たちも引き継がせてもらっている。とにかく見ている人を楽しませる、かつ自分たちも楽しむ。今しか残らない笑顔をみんなで共有するのは、滝沢歌舞伎の大事にしているところかなと思います」と考えを語った。
今回の「FINAL」では、Snow Manが初めて演出も担当する。演出を担う思いを聞かれると、岩本さんは「僕たちが『滝沢歌舞伎』を主演でやらせていただく前から携わっていたスタッフさんたちが力を貸してくれて、これから詰めていく作業ができる。そういう古き良きところと自分たちがやらせてもらう新しい部分の融合が、ファイナルでもしっかり届けられると思う。みんなで意見を出し合って、よりそれをブラッシュアップして形にしていく作業になると思うけど、みんなワクワクしていると思います」とコメント。また、以前の演目が復活する可能性について、岩本さんは「あるかもしれないし、ないかもしれない」と濁しつつ、「ネタバレになっちゃうけど、『腹筋太鼓』はやると思います」と明かしていた。
会見には深澤辰哉さん、渡辺翔太さん、向井康二さん、目黒蓮さん、宮舘涼太さん、佐久間大介さんも出席した。
「滝沢歌舞伎」は、2006年に「滝沢演舞城」として新橋演舞場(東京都中央区)で初演。故・ジャニー喜多川さんが企画、構成、総合演出を務め、タイトルを「滝沢歌舞伎」に変えた2010年から滝沢さんも演出を手掛けるようになった。2015年にはシンガポールで初の海外公演も実施され、2019年に「滝沢歌舞伎 ZERO」の名で主演がSnow Manに受け継がれた。ダンス、歌のみならず、アクロバット、腹筋太鼓、鼠(ねずみ)小僧、そしてタイトルにもなっている歌舞伎の要素も取り入れ、華やかな演出で魅了する和のエンターテインメント。
「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」は、新橋演舞場で2023年4月8日から30日まで公演。
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