人気グループ「Snow Man」が主演を務める映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」(滝沢秀明監督)が、12月4日に公開された。本作では昨年上演された舞台「滝沢歌舞伎ZERO」を映画化。2006年から約14年の歴史を紡ぐ舞台シリーズで、今回が初の映画化となる。Snow Manは今年1月のCDデビュー前から、長きにわたって「滝沢歌舞伎」に携わってきた。メンバーの岩本照さんは「『滝沢歌舞伎』を絶対に守らなければならないという責任感がある」と語る。本作に対する思いの変化や、「“衝撃”が来ることを覚悟してほしい」という映画の見どころ、さらにデビュー1年目で感じたことなどを聞いた。
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Snow Manは今年1月、6人組グループ「SixTONES(ストーンズ)」と共に、ジャニーズ初となる2組同時デビューを飾った。「SixTONES vs Snow Man」としてリリースしたデビューシングルは、発売からわずか3日でミリオンを達成し、10月7日にリリースされたセカンドシングル「KISSIN' MY LIPS/Stories」も、10月度のゴールドディスク認定作品(日本レコード協会)でミリオン認定を獲得。さらに、デビュー1年目にして大みそかに放送される「第71回紅白歌合戦」への出場も決定するなど、大活躍の1年となった。
ジャニーズの“新星”として人気を誇る彼らだが、世間からの反響についてはどう感じているのだろうか。岩本さんは「すごくうれしいです。CDショップに飾られているポップやメッセージを見ると、応援してくださる方がいるというのを生で実感できるので、僕はCDが発売されると毎回お店に行くようにしているんです」と明かす。
町中で男性から声をかけられたりとファン層の広がりも感じているといい、「この間映画館に行ったときには、『滝沢歌舞伎』のポスターを見ながら『Snow Man知ってる』と話していた夫婦がいらしゃって。僕はそれを少し離れたところから見ていたのですが、うれしかったですね」と、顔をほころばせながらエピソードを語ってくれた。
ファンに対しては「自分たちに『ついてこい』というよりも、応援してくださる方を含めてSnow Manとして一緒に歩んでいきたい」という思いがあり、「安全な道に行ってもつまらないというか、自分たちでハードルを上げて、それを乗り越えていかないと面白くない。皆さんにもずっと面白いと思ってもらえるように活動していきたい」と、2年目以降に向けて力強く意気込みを語った。
映画には、舞台名物である約300万枚の紙吹雪を使用した“桜吹雪”の演出や、寝そべった状態から上半身だけを起こして太鼓をたたく“腹筋太鼓”、歌舞伎のメークを施して挑む演目のほか、ミュージックビデオのように映し出されるクールでスタイリッシュなパフォーマンスなど、さまざまな表情のSnow Manが収められている。
メンバーはこれまで舞台を上演してきた新橋演舞場(東京都中央区)で完成した映画を見たといい、岩本さんは「皆で声を出して大盛り上がりでした。それくらいかっこよくなっていますし、『滝沢歌舞伎』の魅力がぎゅっと詰め込まれていて、おなかいっぱいになるフルコースみたい(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに感想を語った。
撮影では「客席からじゃ絶対に見えない角度が見える新しい緊張感があった」と話し、「舞台だと10分程度で終わるシーンを5~6時間かけて撮ったり、映像のつながりのために汗の量を気にしたりというのは、これまでの『滝沢歌舞伎』にはない経験でした」と新鮮に感じることが多かった様子。その一方で、「どのパフォーマンスにも常に悔いが残らないようにする、その気持ちは舞台に臨むときと一緒でした」と本作に懸ける情熱は変わらなかったようだ。
ジャニーズJr.時代から長きにわたって本作に携わってきた岩本さんは、「例えば男性だったら腹筋太鼓、女性だったら女形といったように、見る人によって魅力を感じるポイントが違うところが『滝沢歌舞伎』の良さ」だと分析。映画でも「どのシーンで心を鷲掴みにされるかを楽しんでほしい」とアピールし、「僕たちの熱量や気迫を、それぞれが感じたシーンから受け取って、その熱が広がっていったら」と期待を寄せた。
「滝沢歌舞伎」は、滝沢さん主演で2006年に「滝沢演舞城」として初演され、故・ジャニー喜多川さんが企画、構成、総合演出を担当。タイトルを「滝沢歌舞伎」に変えた2010年からは滝沢さんも演出を手掛けるようになり、2015年にはシンガポールで初の海外公演も行われた。そして昨年、主演の座がSnow Manに受け継がれ、「滝沢歌舞伎ZERO」として新たに生まれ変わった。
岩本さんは、「滝沢くんが出ていたときと、自分たちが主演として出たときとでは、やはり感じ方が違いました」と変化を打ち明ける。「昨年は初めて千秋楽を千秋楽だと感じなかったんです。今までは最終公演が目的地だったのが、一度サービスエリアに立ち寄った感覚というか。千秋楽を迎えても、ここからまた始まっていくんだという思いになったのを鮮明に覚えています」と振り返る。
「背負う側に変わって、“フロントに立つ”ということを実感しましたし、絶対にこの作品を守らなければならないという責任感も生まれました」と座長としての“重み”を受け継いだSnow Man。「自分たちがそうだったように、いつかは後輩にバトンを渡す日が来る。そのバトンをできるだけ重くしたいですし、より進化させた状態で次に渡してあげたい」と熱っぽく語った。
映画化という挑戦を経て、また一つ新たな歴史を刻んだ「滝沢歌舞伎」。情熱を燃やしながら高みを目指すSnow Manと、彼らが作り出していく「滝沢歌舞伎」をこれからも見届けたい。
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