Snow Manラウール:「ファンの勢いを肌で感じた」 デビューを通して見えたもの グループの“未来像”も

映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の場面写真(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会
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映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の場面写真(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会

 昨年上演された舞台「滝沢歌舞伎ZERO」を映画化した「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」(滝沢秀明監督)が12月4日に公開される。舞台に引き続き、映画でも主演を務めるのが、今年1月22日にCDデビューを果たした9人組人気グループ「Snow Man」だ。メンバーのラウールさんは、本作について「この作品を映像として残すことが、さまざまな広がりにつながっていけば」と期待を寄せる。今回の映画化への思いをはじめ、「ファンの勢いを肌で感じた」というデビュー1年目についてや、2年目以降のグループの“未来像”を聞いた。

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 ◇細部まで捉えた“映像美” 映画化による“広がり”に期待

 「滝沢歌舞伎」は、2006年に「滝沢演舞城」として新橋演舞場(東京都中央区)で初演。故・ジャニー喜多川さんが企画、構成、総合演出を担当し、タイトルを「滝沢歌舞伎」に変えた2010年からは主演の滝沢さんも演出を手掛けるようになった。2015年にはシンガポールで初の海外公演も実施され、昨年「滝沢歌舞伎ZERO」として新たに生まれ変わった。

 そして今回、「滝沢歌舞伎」が初の映画化。ラウールさんは今作について「映像がすごくきれいですし、客席からでは捉えきれなかったポイントが細部まで収められていて、『滝沢歌舞伎』のファンにはすごく刺さると思います」と自信をのぞかせる。

 一方で、「舞台には足を運びづらいという方にも、見ていただける機会になったらうれしい」と話し、「この作品を映像として残すことが、『滝沢歌舞伎』を新しい層に知ってもらうきっかけになったり、さまざまな広がりにつながっていけば」と期待を込めた。

 劇中には、時代劇で描かれる演目「鼠小僧」も登場。撮影は栃木県の日光でも行われ、オフの日には「皆でファミレスに行って大盛り食べて(笑い)。旅行に来ているみたいで楽しかったです」と裏話を披露。「僕はメンバーと一緒に地方に行った経験がほとんどなかったので新鮮でした」と、うれしそうに思い出を語ってくれた。

 ◇ファンの力を実感した1年目 意識は常に「Snow Manのため」

 Snow Manは今年1月、6人組グループ「SixTONES(ストーンズ)」と共に、ジャニーズ初となる2組同時デビューを飾った。「SixTONES vs Snow Man」としてリリースしたデビューシングルは、発売からわずか3日でミリオンを達成。10月7日にリリースされたセカンドシングル「KISSIN' MY LIPS/Stories」も、10月度のゴールドディスク認定作品(日本レコード協会)でミリオン認定を獲得し、さらにはデビュー1年目にして、大みそかに放送される「第71回紅白歌合戦」への出場も決定した。

 また、3月に初の冠番組「それSnow Manにやらせて下さい」が地上波特番として放送され、4月からは動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でレギュラー配信がスタート。メンバー個々でも映画、ドラマ、バラエティーに相次いで出演するなど、大活躍の1年となった。

 では、ラウールさんにとってはどんな1年だったのだろうか。そう尋ねると、「初めて挑戦する仕事がとても多く、“ジャニーズらしい”1年だった」と切り出した。現場に臨むときは「一人の仕事でも、常に『Snow Manのため』という意識があります。きっとそれは9人同じで、それぞれが吸収して得たものや残した成果をグループに還元して、Snow Manの名を広められたらいいなと思っています」とグループ愛をのぞかせる。

 さらに、「当初予想していた1年とはある意味違っていた」と話し、「僕たちというよりもファンの方々の勢いを肌で感じる場面が多かったです。本当にいろいろな記録も作っていただいて……。こうして取材を受けたり、さまざまな舞台に立たせてもらっていることは、すべてファンの皆さんの声や応援する力がつながっていると実感しました」と感謝。「僕たちもできる限り恩返ししていきたい」と、ファン思いな姿も印象的だった。

 ◇高まる“表現”への思い Snow Manの“未来像”は…

 活躍の裏で、ラウールさんはグループ活動について「今年は僕らの力だけではない部分が大きかった。2年目からはシンプルな自分たちの実力が問われてくると思うので、今は気を張って備えておくべき時期だなと。来年以降、皆でしっかり動いていける態勢をとっておきたい」と冷静に分析する。

 今作の撮影も含め、メンバー同士では互いに褒め合うことが多いといい、「僕たちはすごく褒め合うグループ(笑い)。でも、それによって自分では気づかなかった良さに気づいて、突き詰めてみようと思うきっかけになることもあるんです」と、メンバー間でのやり取りが自身にも影響を与えているようだ。

 そんな中、男性ファッション誌「MEN 'S NON-NO(メンズノンノ)」(集英社)のレギュラーモデルを務めるラウールさんは、「今はファッションを魅せることがとても楽しい」と目を輝かせ、さらには「楽曲を表現することについても追求したい」と意欲を示す。「もっといろいろな見せ方ができるようにレベルを上げていきたい」と高まる“表現”への思いを明かした。

 また、アイドルとしては「これまでのアイドルとは一味違う」と思ってもらえるようになるのが目標だという。「でも、同時にそれは一番難しいこと。ファンの方々以外に刺さるパフォーマンスを見せるのは、ものすごくハードルが高いですが、それをクリアできるアイドルに成長したい」と、覚悟をにじませながら真っすぐな瞳で語った。

 最後に、Snow Manの“未来像”を聞いた。ラウールさんは「Snow Manの良さは熱量だと思っています。9人で肩を組んで、この熱量を途絶えさせず、進化が止まらないグループを目指したい」と力強く答えてくれた。

 メンバー最年少のラウールさんは現在17歳。今回のインタビューを通して、そのしっかりとした考え方や、深みのある言葉の数々に驚かされた。熱い情熱と確かなグループへの思いを胸に、デビュー2年目へと走り続けていくラウールさん、そしてSnow Manに今後も注目したい。

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