赤い霊柩車:30年の歴史に幕 明子と春彦、“長い春”の行方は(ネタバレあり)

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 “サスペンスの女王”と呼ばれる片平なぎささんが主演を務める2時間ドラマシリーズ「赤い霊柩車」(フジテレビ系)の最終作となる第39弾「山村美紗サスペンス赤い霊柩車39FINAL~弔の京人形~」が3月17日に放送。1992年に第1作が放送されて以来、約30年の歴史に幕を下ろし、明子と春彦の“長い春”の行方も明かされた。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 「赤い霊柩車」は、山村美紗の「葬儀屋社長 石原明子シリーズ」から生まれた人気ドラマシリーズ。父から石原葬儀社を継いだ片平さん演じる石原明子が、明子のフィアンセで医師の黒沢春彦(神田正輝さん)や、京都府警の狩矢警部(若林豪さん)らの協力を仰ぎながら、京都を舞台に難事件を解決する。

 「最後にして史上最悪の事件」と銘打たれた本作。今回も片平さん、神田さん、若林さんに加え、石原葬儀社の秋山を演じる大村崑さん、良恵役の山村紅葉さんといったおなじみのメンバーが登場。さらに、ゲストとして、京人形職人役で榎木孝明さん、明子の幼なじみ役で松下由樹さんが出演する。

 出張で来た春彦といつものようにデートをしていた明子は、幼なじみの中江伊織(松下さん)と偶然再会。彼女がずっと師事していた友禅下絵師・九条万葉(羽場裕一さん)が、「時代が変わった」という言葉を残して突如、引退してしまったため、タクシー運転手へと転職したという。そんなある日、九条が殺害されてしまう。そこには九条の幼なじみである西崎朱(榎木さん)を示すと思われる「にしさき」の血文字が残されていた。そして、手がかりを掴んだ春彦だったが、背後から何者かに襲われ、意識不明の重体に陥ってしまう。

 一方、石原葬儀社では、父親の葬儀を“映える”ものにしてほしいと相談に来た依頼人を、秋山隆男が邪険に追い払ってしまう。するとその動画がネットにアップされてしまい、石原葬儀社がまさかの炎上。予約は次々とキャンセルされてしまい、あっという間に葬儀社は存続の危機に立たされてしまう……。

 しかし、京仏壇と大阪仏壇の違いをきっかけに、真犯人を突き止めた明子はダイイングメッセージの謎も解明。春彦も無事回復し、事件は一件落着。依頼人も訂正動画を出し、改めて葬儀を依頼したことで、葬儀社も復調した。

 「やりたいことが何なのかはっきりした」と葬儀社を続けることを春彦に告げた明子に対し、春彦も「何が一番かよく分かったんだ」と話し、京都の病院で働くと告げる。「そういうことなんでよろしくね」と笑顔を見せる春彦を前に、明子は一緒に暮らすときの家事分担を決め始めるのだった。

 SNSでは「結婚とははっきり言わなかったけど、まぁ明子さんと黒沢先生は結婚ということよね」「やっと晴彦さんも京都に根を下ろしたか」と祝福の声があったほか、「30年間お疲れさまでした」とスタッフ、キャストをねぎらう声も続々と上がっていた。

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