人気モンのごっつ好きメシ:第4回 山本千尋「神戸のそばめし」 ソースが決め手! 自称“地元の叶姉妹”が鉄板で焼く一品

連続ドラマ「なにわの晩さん! 美味しい美味しい走り飯」の第2話にゲスト出演する山本千尋さん
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連続ドラマ「なにわの晩さん! 美味しい美味しい走り飯」の第2話にゲスト出演する山本千尋さん

 関西にゆかりのある“人気者”が、実際に食べて「おいしかった」というおすすめの関西グルメを紹介する連載「人気モンのごっつ好きメシ」。第4回は、昨年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のトウ役が話題となった神戸市出身の俳優、山本千尋さんが、地元のお好み焼き屋で食べた「そばめし」を紹介。ゲスト出演する連続ドラマ「なにわの晩さん! 美味しい美味しい走り飯」(ABCテレビ)についても聞いた。

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 ◇「気を使わない関係」 客なのに注文の電話を受けることも

 山本さんに、関西のおすすめグルメを尋ねると、地元のお好み焼き屋「すゑちゃん」(神戸市東灘区)の「そばめし」と答える。

 「地元の味となると、鉄板で焼いてもらう、そばめし、お好み焼き、焼きそば……。ソースを使ったものですね。一人暮らしをしていると、家にソースの匂いがつくのが嫌で、自炊するときに選択肢には入らない。だから関西に帰って来ると頼んじゃいます」と語る。

 子供のころからよく行っていたという店は「自称“地元の叶姉妹”という70代のおばあちゃん2人でやっているんです。カウンターしかない店で、目の前で焼いてくれて。焼いていると具材がポンポン、こちらに飛んでくるんですよ。それを『返して』っていわれるので、ポンポン戻して」という。

 また「予約の電話がかかって来たら、私が(客として)食べているのに、『おばちゃん、焼いてて手が離せないから、(電話)受けて』って(笑い)。私が『ご注文は?』と聞き、『豚でよろしかったですね』って注文を受けるという。そんな気を使わない関係です」と楽しそうにエピソードを明かす。

 そんなふうに関西は「ユーモアがあるし、関西弁に癒やされますね。冗談が耳心地いいといいますか。子供のときからの親しみがあるノリで、ホッとします」という。

 地元・神戸の良いところは、「山と海が一緒に見られるところ。今日は海風があるなとか、山に霧がかかっているなとか、自然が身近に目に入ってくるのは素晴らしいな、と」といい、現在26歳で「年齢を重ねてきて、地元は日本酒が有名なので、(お土産として)皆さんにお渡しすると、ものすごく喜ばれます」と語る。

 ◇コメディーこそアクションに近い

 山本さんがゲスト出演する「なにわの晩さん!」は、全編大阪で撮影されたオリジナルのグルメドラマ。謎だらけのタクシードライバー“晩さん”こと晩明(橋本さとしさん)が、訳ありの乗客を「最高のお店」へ案内し、コミカルな会話劇を繰り広げる。肉吸いや串カツ、お好み焼きなど、大阪の絶品が続々登場するという。山本さんは4月8日放送の第2話で、晩が出会うカップルの彼女、鹿野麻美を演じる。

 アクション女優として活躍する山本さんにとって、久しぶりのコメディー作だ。

 山本さんは、コメディーでの演技について、「自分が楽しめなかったら楽しいものにならない。見ている人も楽しくないと思いますので、とにかく楽しむこと」と前置きした上で、「コメディーこそアクションに近いといいますか、意外と伏線だらけで、そういう意味では体力勝負なところもあるので、久しぶりに、いい意味でどっと疲れを感じられて、楽しかったです」と顔をほころばせる。

 撮影では、「(舞台となる)大阪は地元ではない分、知らない食べ方もあって、お好み焼きにおでんをトッピングするとか、意外と合うんだという発見もありました」といい、「ご褒美のようなドラマに参加させていただいたなと思っています」と喜んでいる。

 連続ドラマ「なにわの晩さん!」はABCテレビで日曜深夜0時に放送。全4話。ABCテレビで放送後、「TVer」「GYAO!」で見逃し配信される。

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