橋本環奈：「王様に捧ぐ薬指」山田涼介との“夫婦役”に「手応え感じている」　“ド貧乏シンデレラ”綾華の魅力も語る

　俳優の橋本環奈さんが主演を務める連続ドラマ「王様に捧（ささ）ぐ薬指」（TBS系、火曜午後10時）が4月18日からスタートする。ドラマは橋本さん演じる“ド貧乏シンデレラ”羽田綾華（はねだ・あやか）と山田涼介さん演じる“ツンデレ御曹司”新田東郷（にった・とうごう）による“超打算的”なシンデレラストーリー。ズケズケとものをいう強気な性格の綾華を演じる橋本さんは、絶対的な権力を持つワンマンタイプの東郷を演じる山田さんとの“夫婦役”に「手応えを感じています」と語る。橋本さんに綾華役への思いや山田さんの印象などを聞いた。

ウナギノボリ

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　◇“胸キュン”シーンは得意じゃない

　ドラマは、少女マンガ誌「プチコミック」（小学館）で2014～17年に連載されたわたなべ志穂さんの同名人気マンガが原作。大好きな家族を守るべく結婚を選んだ“ド貧乏シンデレラ”の綾華と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女性との結婚を選んだ“ツンデレ御曹司”の東郷が繰り広げる胸キュンラブコメディーだ。

　本作で“ど貧乏シンデレラ”を演じる橋本さんは、原作を読んで「綾華の人間性がすごく伝わる作品」だと感じたという。「ただ可愛いだけじゃなく、苦労してきたことや不器用な女の子という部分がすてきだなと思いました。あまりに完璧な人生、シンデレラストーリーだと共感もできないので。綾華の苦労に見ている人が共感できるような作品になればいいなと思いました」と語る。

　そんな苦労人で不器用な綾華には、悪女になりきれない部分に可愛らしさも感じている。「普通、生きていくうえで処世術とか身についていくものだけど、綾華はずっと不器用で、抵抗の一種として悪女になってしまう。最初の東郷とのシーンでも泣きまねをしようとするけどすぐ見破られるし、器用にできないんです。そんな悪女になりきれていないところが可愛らしいな、と。演じる中で、いいところをどんどん見つけている感じがします」と楽しそうに明かす。

　そんな綾華は、自身とは異なる部分も多い。「綾華は、典型的なクールな美人キャラで私とはイメージに乖離（かいり）がある気もします。あと、しゃべり口調も自分とは全然違いますね。綾華は、冷たく言うところも明るく言うところも声のトーンが普段と違うので、ちょっと大人っぽく見えるようにしてみるとか、考えています」と橋本さん。また、性格も「綾華は同僚から嫌みを言われたとき、『負け犬がほえてますねー』と煽（あお）ったりするんですよ。それがすごく不器用だなと思って。私はたぶん言えない。ノリで返しちゃうんです。綾華はずばっと言えるところがいいなと思います」と魅力を語る。

　本作は“胸キュン”シーンも注目のポイントだが、橋本さんはそうしたシーンは「得意じゃないです、難しい」と笑う。

　「私は結婚式のシーンは初めてだったんですが、ウエディングドレスで歩くのが大変で、スマートにこなしている人たちってすごいなと思いました（笑い）。キスシーンも、すごくぐるぐる考えます。見ている人がキュンとすることも考えないといけないし、シーンとして成り立たせなきゃいけない。難しいですね」と苦笑いを浮かべ、「見ている人がちゃんと共感できないといけないけど、美しいシーンにしたい。リアルさは大事だけど、生々しすぎてもだめだし、創作物としてきれいでありたいなと思います」と考えを話す。

　◇山田涼介との共演に手応え

　綾華に突然プロポーズをする“ツンデレ御曹司”の東郷を演じる山田さんについては、「すごく気遣いができるし、視野が広いんだなと感じています」と印象を明かした。

「適応能力がすごく高いなと思いました。お芝居でもそうなんですが、2人のシーンだと東郷としてズバズバ言うけれど、社員がいるときはめちゃくちゃ厳しい顔をされていて、『社長だ！』と思いました（笑い）」と振り返り、「完璧にこなされている。自然体でいて、作っている感じがしないのに完璧なのがすごいなと思いました」と絶賛する。

　そんな山田さんとの夫婦役には、撮影開始から数日で「手応えを感じています」と、自信ものぞかせる。

　「リズム感とか、綾華と東郷の空気感がすごくいいなと思っていて……。キャラクターも全然違うし、お互いに素が見せられる部分がすてきだなと思います」と橋本さん。

　「テンポ感がすごくよくて。1話の最初のシーンで、東郷に『結婚しよう』と言われた綾華が悪女みたいに開き直るシーンとか、めちゃくちゃテンポ感がよくて、やっていて楽しいですね」と充実感をにじませ、「楽しいだけじゃなく大変な時期も乗り越える、という感じが（実際の）夫婦の形に似ているな、と思って。“キュン”ポイントもたくさんあるけど、感動したり共感したりしてもらえたらいいな、と思います」と見どころを語っていた。