NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第18回「真・三方ヶ原合戦」が5月14日に放送され、徳川家康(松本潤さん)の家臣の夏目広次(吉信、甲本雅裕さん)が壮絶な死を遂げ、退場した。同回では、いつも家康が広次の名前を言い間違えていた理由が明かされ、伏線も回収されたが、甲本さんに名前間違いのシーンの舞台裏を聞いた。
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初回から、徳川家臣団の「事務方のトップ」として登場していた広次。しかし、なぜか主君である家康からは、いつも名前を間違えられていた。第18回では、その理由が明らかに。広次はもともと「夏目吉信」という名で、幼少の頃から家康に仕えていたが、家康を織田家に誘拐されてしまったことをきっかけに、今の名へと改めていた。家康は吉信との思い出が記憶の片隅に残っており、広次の名をいつも間違えていたのだった。
名前間違いの真実について「撮影初期の頃は知らなかったです」という甲本さんは、「ですが結構早い段階で、演出家から『第18回の台本はまだ用意できていないのですが、実はこういうことがあるんです』と聞かされ、『まじか! こういうふうになるのか!』と驚きました」と、初めて知ったときの心境を語る。
一方で、甲本さんは真実を知る前から「ギャグにならないよう」意識していたと話す。
「これまでご覧になっていた視聴者の方の大半はギャグをやっているんじゃないかと思っていたのではないでしょうか。正直な話、僕も夏目の真実を知るまでは、どうやって面白くしようかと思っていました。でも『これってもしかしたら重要なことなのかもしれない、何かあるのかもしれないぞ』と思って。夏目のキャラクターを作っていくなかでも、ずっとコメディーでいくのはしんどいなと考え、最初の方から真面目なシーンにするつもりで臨んでいました」
そんな甲本さんだが、完成した第18回の台本を読んだ際、名前間違いのシーンが持っていた重要さは想像以上だったようで、「(途中で真実を)知らずにやっていたら、えらい感じになっていたかもしれません(笑い)」と胸をなで下ろした。
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