のんさんが主演を務めた、2013年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」の第97回が、NHK・BSプレミアムで7月24日に再放送された。アキ(のんさん)の父、正宗(尾美としのりさん)が母、春子(小泉今日子さん)とのなれそめを語る場面があり、視聴者が「正宗さん、一世一代のカッケー回」「1話で両親がかっこよかった日」などと盛り上がった。
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同回では、東京に戻ったアキが正宗のマンションですき焼きを食べながら、春子が東京で鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)の“影武者”していたころから結婚に至った経緯を正宗から聞いていた。
ひろ美は1980年代に、映画の主題歌となったデビュー曲「潮騒のメモリー」に続いて、セカンドシングル「縦笛の天使」、サードシングル「DON感ガール」をリリース。サードシングルのB面「私を湖畔に連れてって」は春の甲子園の入場曲に選ばれたという。
それから3年ほどたった1989年、若き日の春子(有村架純さん)は23歳になっていたが、いまだ自身の名前でデビューすることができず、「田舎に帰る」と“太巻”こと荒巻太一(古田新太さん)に告げた。
春子は故郷・岩手に帰ろうと、世田谷で手を挙げ、「上野まで」と行き先を告げてタクシーに乗った。止まったのは正宗(森岡龍さん)が運転するタクシーだった。原宿あたりを通ったときにラジオから「潮騒のメモリー」が流れてきたという。そこで正宗は、春子が太巻から“影武者”を持ちかけられていた際に乗っていたタクシーの運転手だと告白。その後、春子のバイト先の喫茶店で話をすることになったという。
そこで、正宗は「ずっと応援していたんです、あなたを」といい、春子の「ファン第1号」だと告げる。そして、「ここでやめるなんてもったいないですよ」「あなたの歌に励まされて僕はここまで頑張ってきたんです」「日本全国のドライバーがあなたの歌に癒やされて安全運転を心がけるから事故が減る。春子さんの歌声には、そういう力があるんです」と強い口調で訴えた。
そして「東京にはあなたの歌を必要としている人がいっぱいいるんです」と世田谷に戻るよう促し、春子は「ありがとう」と笑顔でうなずいた。正宗は「それから喫茶店の常連になって。春子さんは歌手にはなれなかったけど、僕のお嫁さんになったんだ」と語った。
それを聞いてアキは「かっけー。パパかっけーじゃん。初めてかっけーと思ったよ、パパのことを。マジ、リスペクトだよ」と目を輝かせた。
その後、アキは北三陸のスナック「梨明日」に電話をかけ、影武者をしていた春子に「ママ、かっけー」と伝え、「新しい目標ができた」と、春子のように「人の心に響く歌っこ歌いてえ」と告げると、春子は照れながらもうれしそうな表情をしていた。
SNSでは、「パパとママのかっけーエピソードに泣いちゃった」「正宗さんかっけ~マジかっけ~泣けた~」「いつもの父からは想像できないあまりのかっこよさに衝撃を受ける天野」「『アイドルにはなれなかったけど、僕のお嫁さんになった』めっちゃいいよな、このせりふ」「今日のあまちゃんはあかん、めちゃ泣く!!!!! 春子と正宗に歴史あり!!」「アキちゃんのパパとママのエピにウルウル」と盛り上がった。
また、放送中の朝ドラ「らんまん」でも牛鍋をつつく場面があり、「今朝のあまちゃんですき焼き食べてた。らんまんでも牛鍋食べてた。シンクロニシティー」「万さんたちが牛鍋を食べる前にあまちゃんでアキ&アキパパがすき焼き食べてました」と偶然の一致に気づいた視聴者からのコメントもあった。
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