海老名香葉子:東京大空襲で亡くした6人の家族 4歳だった弟は「骨の行方も分からない」 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した海老名香葉子さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した海老名香葉子さん=テレビ朝日提供

 落語家の初代林家三平の妻で、エッセイストの海老名香葉子さんが、8月14日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。東京大空襲で亡くなった家族への思いを語った。

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 海老名さんは11歳の時、東京大空襲で6人の家族を亡くした。自身は疎開中で難を逃れたが、3月10日の「東京都の平和の日」には毎年欠かさず献花に行くといい、「欠かさず。昭和21年からずーっと。どういう訳か、雨でも風でも1年も欠かさず、この年まで続けています」と語った。

 海老名さんは、4歳で亡くなった弟がくれたメンコを今でも大切に保管しているという。「生きた証がこれだけなんですよ。骨の行方も分からないし写真もないんです。何にもなくてね。私が疎開する時に、トコトコって自分のおもちゃ箱行きましてね、このメンコ一つ持ってきてくれたの」と振り返った。

 疎開中には、家族から毎日のように手紙が届いたといい、手元に残っている物は風呂敷に包み、大切に保管しているという。黒柳さんが「お父様のお手紙があるとうれしいでしょ?」と尋ねると、海老名さんは「親ってありがたいなって思って。いつまでも親のことを思うと、やっぱり強く生きていかなきゃいけないなって思います。本当に親はいつまでも思ってくれるんだなって胸にあります」と話した。

 黒柳さんに「今、ご家族のことをお思いになるとどんな感じがします?」と聞かれると、「深く思い出すと涙があふれる時もありますけども、優しかったな、温かかったな、親は子のことをこんなに思うのかなって思うことがいっぱいあります」と答え、「親ってありがたいですね。何年たっても、死ぬまでそうだと思う」としみじみ語った。

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