どうする家康：松重豊＆木村多江が夫婦役で魅せた！　石川数正から鍋へ、愛あふれた「あほたわけ」　視聴者「温かい気持ち」に　

　松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」（総合、日曜午後8時ほか）。9月3日に放送された第34回「豊臣の花嫁」では、前週第33回のラストで、秀吉（ムロツヨシさん）の元に出奔し、“裏切り者”となった石川数正（松重豊さん）と、数正を支える妻・鍋（木村多江さん）のやりとりが視聴者の注目を集めた。

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　第34回では、打倒・秀吉を誓ったはずの数正が、豊臣方に出奔し、徳川家中に衝撃が走る。秀吉に屈服するか、全面対決するかの二択を迫られた家康は……？

　そこで於愛（広瀬アリスさん）は、数正が木彫りの仏像と共に残した木箱の中に押し花を発見したことを家康に教えると、その花は、家康の亡き妻・瀬名（有村架純さん）が暮らした築山のものであり、数正は今も瀬名のことを思って、築山に向かって手を合わせているのではないかと推測する。

　押し花から漂う、懐かしい築山の香りに誘われ、昔からの家臣たちがすすり泣きをはじめると、正信（松山ケンイチさん）は数正の真意に気付いたかのように「なんとも不器用なお方じゃな」とつぶやき、忠次（大森南朋さん）もまた「それが石川数正よ」と一人納得。目に涙を浮かべる家康に向かって、「殿、お心を縛り付けていた鎖、そろそろ解いてもよろしいのでは。これ以上、己を苦しめなさるな」と進言する。

　そこで家康が「わしは天下を取ることをあきらめてもよいか。秀吉にひざまずいてもよいか」と家臣たちに尋ねると、すでに数正の思いを十分理解していた忠勝（山田裕貴さん）らは、天下取りをあきらめるのは「数正のせい」で、“裏切り者”の数正は「あほたわけ」だと口々にしながら、家康の決断を受け入れ……と展開した。

　一方、その頃の数正はというと、鍋と静かな時間を過ごしていた。数正は、夫婦でのんびりできてうれしいという鍋から「あなた様の方こそ、このような処遇に遭うと分かっていながら……。まことに殿がお好きでございますな」と話しかけられると、すかさず「シ～ッ」と口を閉じさせ、「あほたわけ」と一言。そして2人は笑い合うなど、仲むつまじい姿を披露した。

　SNSには「数正と鍋のシーン。数正の『あほたわけ』の声とか表情とか。愛にあふれてて優しくて大好き。もれなく毎回ここで涙腺崩壊」「『まことに殿がお好きでございますな』『シ～ッ、あほたわけ』って数正の笑顔が穏やかでめちゃめちゃよかった。鍋さんと二人で穏やかに過ごしてほしいなって温かい気持ちになった」などの感想が多数書き込まれた。

　見事な夫婦役で視聴者を魅了した松重さんと木村さんに対しても「松重豊と木村多江の夫婦設定めっちゃ推せる」「松重豊さんの石川数正の妻役に木村多江さんキャスティングした人誰？　神以外の何物でもない」といった声も上がった。