どうする家康:“義の男”浅井長政をどう演じた? 大貫勇輔「彼の強さを出すためできるだけ重心を重く」

大河ドラマ「どうする家康」で浅井長政を演じた大貫勇輔さん (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」で浅井長政を演じた大貫勇輔さん (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合)第15回「姉川でどうする!」が4月23日に放送され、織田・徳川軍と浅井・朝倉軍が激突した姉川の戦いが描かれた。大貫勇輔さんが、自身が演じた浅井長政や、長政と信長(岡田准一さん)、家康(松本さん)との関係性について語った。

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 浅井長政は北近江の戦国大名。信長と同盟を結び、政略結婚で嫁いできた市(北川景子さん)を慈しむ良き夫。信長ですら心を許す誠実さの持ち主。やがて、覇道を突き進む信長に不信感を募らせる。

 第13回「家康、都へゆく」(4月2日放送)の終盤、信長に対して謀反を決意し、第14回「金ヶ崎でどうする!」(4月16日放送)では、朝倉義景と通じ、織田・徳川軍を挟み撃ちにしようとした。

 大貫さんは長政について、「初めは清く正しく美しく、キレイなカッコいい人物と勝手に思っていたのですが、台本を読み込んで役が自分の中に入ってくると、自分自身の正義と、愛する娘や妻がいることのはざまで、すごく苦しみ、悩み、そして、最後には、愛のためもあるとは思いますが、自分の信じるもののために命をかけるという選択をした彼の信念の強さに心打たれました」と印象を明かす。

 また「彼の強さを出すためにできるだけ重心を重く、体の動きが軽くならないように意識しました」と話していて、「『どうする家康』では人間の繊細な心の動きだったり、関係性みたいなものを的確にそして、ドラマチックに描かれていて、本を読み込んでいけばいくほど、深いなと思っていました。役者冥利に尽きます」と語った。

 そんな大貫さんは、“義の男”長政が、最終的に信長を裏切ることを決断した心情、そして、姉川で家康に対して「ともに信長を討ち取ろう」と声を掛けたことへの思いを、どのように捉えて演じていたのか……。

 「初めは信長に憧れ、そばにいられることに喜びや誇りを感じていたと思いますが、近くにいたからこそ見えた信長の本心や野望を知ったときに、自分の信じるものとは違うと少しずつ感じ、最終的には忠義の強い、誠実な長政でも、危険だと思ったから裏切ったのだと思います」と推測。「そして、家康のことはずっと気になっていて、初めて会った時に彼の中の何か特別なものに心打たれたのだと思います。きっとそれは言葉にはならない感覚のようなものだったのかなと思います」と役の気持ちを代弁した。

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