畑芽育:悔しい気持ちをバネにまい進 「今は発散していくターン」 キャリア20年の苦悩と喜び

連続ドラマ「女子高生、僧になる。」で主演を務める畑芽育さん
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連続ドラマ「女子高生、僧になる。」で主演を務める畑芽育さん

 話題のドラマや映画への出演が続き、注目を集めている俳優の畑芽育さん。今年3月に公開された映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」ではヒロイン、連続ドラマ「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」(日本テレビ)では主演を務め、9月17日深夜から放送される連続ドラマ「女子高生、僧になる。」(MBSほか)でもお寺を立て直そうと奮闘する主人公の下白石麦を演じるなど活躍中だ。21歳にして芸歴20年の畑さんに、これまでのキャリアの振り返りや今の心境などを聞いた。

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 ◇お芝居に生かさせてもらっている

 「女子高生、僧になる。」で主人公の麦を演じる畑さん。映画やドラマで主演、ヒロインを演じるなど引く手あまたな活躍を見せているが、これまでの長いキャリアの中では悔しい思いもあったと振り返る。

 「小さなころからコツコツとやってきて『自分が思い描いていた人生じゃなくなるんだろうな』と、ちょっと諦めていた瞬間もあって。でも、今、こうやって皆さんのおかげでここまで連れてきてもらえて『小さなころからやってきてよかったな』と。子役のときに、悔しい、苦しい思いをして、いろいろなものを見てきてよかったな、と思っています」

 そうやって長いキャリアを前向きに捉えられるようにもなり、今は「今までに感じてきた悔しい思いやつらかった思いを発散していくターンだと思っています」と笑う。

 「オーディションに落ちたときとか、そういう悔しい気持ちって本当にバネになるので、大切に、自分の心にとっておいてます。だから、小さなころからやってきたことを、21歳になった今は『よかったな』と思えるんです」

 そう、にこやかな笑顔で語る畑さん。今は「自己肯定感を上げる」ことがモチベーションになっていると明かす。

 「私は本当にネガティブなので……『必要とされたいな』って。だから作品を通していいと思ってもらえたり、『この役を芽育ちゃんにやってもらいたいです』と言ってもらえたり、オーディションに合格したり、そういううれしいことの積み重ねで、自己肯定感を上げています。だからお芝居に生かさせてもらっているし、『これ(役者)しかないな』という気持ちが大きいです」

 ◇これからも「泥水をすすって、床をはいつくばって」
 
 連続ドラマや映画で活躍中の畑さん。引く手あまたな状況について「純粋にうれしいです」と喜ぶ。

 「自分のお仕事を喜んでくれる家族がいますし、お芝居をすることで自分を守っています。そんなふうに役を任せてくれる誰かがいる、求められている、と感じられることが、すごく幸せです」

 ただ、続けて「浮ついた気持ちは全然ないので、もっともっと泥水をすすって、床をはいつくばって。これからも、もっといろいろな経験をしたい」と強い覚悟も見せる。

 「最近はよく『まだ21歳だし』と口ぐせのように言っているんですけど(笑い)。21歳だからこそ、もっと成功も失敗も、もどかしい気持ちも悔しい気持ちも、いっぱい経験していくべきなんだな、と思います」と、柔らかな笑顔の中に芯の強さものぞかせていた。

 ドラマはMBSで毎週日曜深夜0時50分(初回は深夜1時15分スタート)に放送。9月22日からテレビ神奈川(金曜深夜0時)、9月23日からテレ玉(土曜深夜1時半)などでも放送される。

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