ファミリーヒストリー:草刈正雄出演回が「ギャラクシー賞」受賞 戦争で“死んだはず”の父親、新事実が判明

草刈正雄さん
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草刈正雄さん

 俳優の草刈正雄さんが出演し、8月14日午後7時半から放送されたNHKのドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」(総合)が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)テレビ部門の2023年8月度月間賞を受賞したことが明らかになった。

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 草刈さんが出演した「ファミリーヒストリー」では、「朝鮮戦争で死んだ」と聞かされていた元米兵の父親が長く存命し、2013年に亡くなったことが番組内で明かされた。

 番組では、草刈さんが証言していた「朝鮮戦争に出征」「郵便局員」「名前はロバート・トーラ」という情報で捜索を開始。最終的に「ロバート・H・トーラー」という人物が父親だと判明し、草刈さんの伯母にあたる97歳のジャニタ・カラハムさんにたどり着いた。そしてジャニタさんからの手紙に、草刈さんが大粒の涙を流す場面も映し出された。

 放送批評懇談会は選出理由について「時間と労力をかけた調査ぶりに番組スタッフの本気度が伝わってくる力作。その結果、新事実が明らかになり、ほとんどわからなかった父親の故郷、親族が判明していくところは感動的だった。加えて、そのVTRを見た草刈正雄本人が日本に残された側として複雑な表情だったのもリアル。戦争に翻弄(ほんろう)された人々の物語として心に残る」としている。

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