新婚さんいらっしゃい!:夫がコロナで入院、結婚への歯車動き出す 再婚同士の熟年夫婦が語る愛の物語

10月14日放送の「新婚さんいらっしゃい!」の一場面=ABCテレビ提供
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10月14日放送の「新婚さんいらっしゃい!」の一場面=ABCテレビ提供

 藤井隆さんと井上咲楽さんがMCを務める長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分)。10月14日の放送では、お互い再婚同士の熟年新婚カップルが登場する。

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 2人の出会いは15年前。妻が実家の家業の日帰り温泉を手伝っていたときのこと。夫は印象的な看板に引き寄せられ、温泉の閉館30分前にやってきた。当時の彼は、オカッパ金髪の作業着姿、おまけに歯も2本抜けていたといい、妻にとっては「夫の方が印象的だった」と明かす。

 そのとき妻に一目惚れをした夫は、顔を覚えてもらおうと以後2週間、必死に温泉に通い詰める。初日から夫を覚えた妻だったが、初めて耳にする津軽弁を話す夫に興味を抱いたという。

 夫は、温泉で働く妻の同僚から彼女の誕生日を聞き出すと、サプライズでとっておきの品をプレゼント。その勢いで、島根の温泉に日帰りデートへ。道中、夫からの「めんけぇな、めんけぇな(かわいいな)」と怒涛のアプローチに、妻も段々とドキドキ。さらに、夫の温泉あがりのオールバックに「勝新太郎に似てる!」とときめいた。帰り際、唐突なほっぺへのチューとともに、さっそうと「へばな!(さよなら!)」と立ち去る夫に、妻は「こんなの久しぶり!」と大興奮。 ほどなくして夫から電話で告白があり、めでたく付き合うこととなった。

 交際が始まり、夫から数えきれないほどプロポーズを受けた妻。しかし、2人の娘がいる妻は、名字が変わることをためらい、長らく事実婚で過ごしていた。事態が急変したのは3年前。山口県へ出稼ぎ仕事に行っていた夫が、脳こうそくになり、急きょ入院が決まった。翌日、妻が車を飛ばして駆けつけると、主治医から「場所が悪く、何があっても驚かないで」と告げられた。

 妻は、何とか顔を見たいと病院に頼んだが、コロナ感染の対策上、家族以外は会えないという。初めて内縁であることの壁に直面した妻が、病院側の計らいで夫と繋いでもらったテレビ電話で切り出したのは「還暦まで頑張って生きて、結婚しよう」という愛の告白だった。コロナ禍と病をともに乗り越えた2人をつなぐ愛の物語をおくる。

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