庵野秀明監督:「円谷映画祭2023」で「ウルトラセブン」「ウルトラマンタロウ」セレクト上映

「ウルトラセブン」の一場面(c)円谷プロ
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「ウルトラセブン」の一場面(c)円谷プロ

 円谷プロダクションの創立60周年を記念して、代表的な作品を上映する「円谷映画祭2023」が11月17日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで開催されることが分かった。庵野秀明監督がセレクトした「ウルトラセブン」「ウルトラマンタロウ」のエピソードを特別上映するほか、「ウルトラセブン」の制作の裏側に迫るドキュメンタリーなどをラインアップする。「ウルトラセブン」は、4Kで上映する。

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 庵野監督は「ウルトラセブン」の第4話「マックス号応答せよ」、第8話「狙われた街」、第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」、「ウルトラマンタロウ」の第1話「ウルトラの母は太陽のように」、第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」、第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前」、第34話「ウルトラ6兄弟最後の日」をセレクトした。

 11月17日にTOHOシネマズ 池袋(東京都豊島区)で開催される上映会に庵野監督がゲストとして登壇する。

 ◇「ウルトラセブン」 庵野監督のセレクトコメント

 第4話「マックス号応答せよ」 前作「ウルトラマン」とは違う世界観を描こうとした前期「ウルトラセブン」の試行錯誤の魅力が詰まったエピソード。ウルトラホークの発進シーンや「ウルトラセブンの歌 パートII」のスタートと共に基地駐車場内を飛ぶ等身大セブンから巨大化、そしてまた本来の等身大に戻っての大活躍が4K大画面に映えるかと思い選びました。

 第8話「狙われた街」 実相寺(昭雄)監督の映像的な魅力が詰まった寓話(ぐうわ)的なエピソード。実相寺監督の変に凝ったアングルと奇異な演出による映像、夕景の工場街を背景にスピード感あふれる特撮戦闘シーンが4K大画面に映えるかと思い選びました。

 第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」 侵略物に諜報員物を織り交ぜ、国際色と豪華な特撮で彩った娯楽に特化したエピソード。その前編。国際会議場へ侵攻するぺダン星人のロボットの独特な魅力、そのロボットの圧倒的な力に無理矢理抑え込まれるセブンの悲壮な美しさが4K大画面に映えるかと思い選びました。

 第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」 侵略物に狭間の主人公の理想主義と他者との信頼の難しさという主題を織り交ぜ、豪華な特撮で彩った娯楽に特化したエピソード。その後編。ウルトラホーク1号の発進や飛行シーン、ぺダン星人のロボットによる神戸港の襲撃、それを阻止せんとするセブンの格闘が4K大画面に映えるかと思い選びました。

 ◇「ウルトラマンタロウ」 庵野監督のセレクトコメント

 第1話「ウルトラの母は太陽のように」 ウルトラマンがいる世界を童話と寓話を織り交ぜて真面目に真摯(しんし)に大人が描く子供に向けた理屈抜きの感覚的な面白さが内容的にも濃密に詰まった第1話として秀逸なエピソード。これでもか!と豪華と豪快を重ね、技術の粋を凝らしコリに凝った各種特撮映像が劇場大画面に映えるかと思い選びました。

 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」 底抜けに明るいだけでない、人間や怪獣の生々しい容赦のない暗黒的なタロウの世界観の魅力が詰まったエピソード。悲壮感漂うタロウの衝撃的な敗北と無常感に満ちたゾフィの驚がくの敗北が劇場大画面に映えるかと思い選びました。

 第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前!」 ウルトラ兄弟の人間体が勢ぞろいし、終始活躍し続けるサービス満点、大人感覚のセンスが光るイベント的な面白さが詰まったエピソード。その前編。街中で暴れるテンペラー星人の豪快さや海岸に集うオリジナル出演者の姿、大谷博士のカッコ良さが劇場大画面に映えるかと思い選びました。

 第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」 人類そっちのけの物語展開で、ウルトラ兄弟の人間体が活躍していくエンターテインメント感覚のセンスが光るお祭り的娯楽の楽しさが詰まったエピソード。その後編。前編から続く豪華な特撮映像、大谷博士のカッコ良さ、そしてウルトラ6兄弟勢ぞろいからの光線斉射のありがたさが劇場大画面に映えるかと思い選びました。

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