初の写真集「はなのいろ」(KADOKAWA)を10月30日に発売した俳優の原菜乃華さん。本作は、今年8月に20歳の誕生日を迎えた原さんの“10代最後の等身大の姿”を収めた一冊になっている。改めて、10代という10年間を振り返り、「すごく周りの環境にも恵まれて、助けてもらって育ててもらった10年だったなと思います」と明かす原さんに、作品が続く現状や今の思いを語ってもらった。
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大ヒット公開中の映画「ミステリと言う勿(なか)れ」や、10月21日にスタートした連続ドラマ「泥濘(ぬかるみ)の食卓」(テレビ朝日系)に起用され、NHKの大河ドラマ「どうする家康」への登場も控える原さん。話題作への出演が続き、「次世代ヒロイン」などと言われるようにもなったが、10代の頃、「自分の中でこの先どうなるのかって、落ち込んだり、悩んだりした時期もありました」と告白する。
今から2年前、大学に進学するかどうかは「ギリギリまで悩んだ」というが、俳優一本でやっていくことを選択した。
「私はそんなに器用ではないですし、一つのことに気を取られてしまうタイプなので、同時並行でいろいろなことをうまくこなしていけなくて。やるんだったら、100%、そこ(俳優業)に向けて頑張りたいなと思って。退路を断って頑張ろうって決断しました」
ここ1、2年の活躍を見れば、原さんが選んだ道は間違ってはいなかったと言える。
「今まで以上に濃い時間を過ごすことができて、よかったなと思います。いろいろ悩みましたが、結果いい方向に進んでいて。気持ちも以前と比べて前向きというか、明るくなりました。本当にすてきな方々に囲まれながらお仕事させてもらってきたので、20代は、その恩返しができるような10年にしたいと思っています」
子役出身で、俳優キャリアは10年を超える原さんにとって「演じるってことはすごく自然なこと」だという。
「お芝居をしているときは楽しいなって思いますし、お芝居をしていない期間があると、すごくまたカメラの前に立ちたい、現場にいきたいなって気持ちにもなる。何かのためにお芝居をする、というよりかは、あって当たり前で、私にとってはなくてはならないものです」
また、小さいころからずっと芝居を続けてきた原さんは「やめたいと思ったことはなかったと思います」と話す。
「やめなくちゃいけないのかなって思ったことはあるし、いったん逃げたいとか、そういう気持ちになったこともありますけど、やめたいと思ったことはなかったと思います。私は運動も勉強も、ずば抜けてできるわけではないし、褒めてもらえることがお芝居くらいしかなかったので」
そんな原さんは「お芝居をすることが、毎日をていねいに生きていることにつながっている」とも話している。
「これからもいただいたお仕事、役を一つ一つていねいに全力でやった結果、年を重ねて、気が付いたら『おばあちゃんになっていた』というのが理想だなって思います」
20歳になった次世代ヒロインの活躍は今後も続きそうだ。