時をかけるな、恋人たち:“廻”吉岡里帆のつじつま合わせに「泣いた」 視聴者に感動広がる(ネタバレあり)

連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」第5話の一場面=カンテレ提供
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連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」第5話の一場面=カンテレ提供

 俳優の吉岡里帆さん主演の連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)の第5話が11月7日、放送された。違法タイムトラベラーを取り締まる常盤廻(吉岡さん)が、亡くなった妻にひと目会いたいと願うタイムトラベラーのため“つじつま合わせ”をするシーンが描かれ、SNSで感動の声が上がった。

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 ◇以下、ネタバレがあります。

 第5話では、廻に後輩の広瀬航(西垣匠さん)から「常盤さんのことが好きです」とメッセージが届く。廻は「ありがとう。気持ちうれしいです」と返信しそうになるが、未来人の井浦翔(永山瑛太さん)への思いに踏ん切りがつかず、メッセージを「削除」する。しかし「送信取消」ではなく、自分のスマホから消えるだけだったため、メッセージは広瀬に届いてしまう。

 そして、初老の矢野健也(今野浩喜さん)が基地に連行されてくる。妻・美郷(安藤裕子さん)が明日バス事故で亡くなる予定で「けんかしたままという悔いが残る別れ方をした」という健也はひと目、妻に会いたいと願い、夫婦の思い出のレストランへ向かうが、隙を見て逃げ出してしまう。

 翌朝、美郷の前に現れた健也は、張り込んでいた隊員たちに拘束され、記憶を消されて元の時代へ。美郷も予定通りバス事故で命を落とす。ミッションは成功したものの、歴史にあらがえず、悲しい結末を見守るだけ。廻は、そんなタイムパトロールの仕事に一抹の疑問を覚え……と展開した。

 廻は広瀬とのメッセージの「削除」機能をめぐるやり取りを思い出し、健也のため同機能を利用したつじつま合わせを思いつく。

 廻はまず、翔と2人で30年後の未来へタイムトラベルして健也に会う。次に、健也を連れ3人で、バス事故が起きる1時間前の過去へ移動。そして30年前の健也のスマホを盗み出し、未来の健也から美郷へメッセージを送らせ、すぐ「削除」させる。送ったメッセージと美郷から受け取ったメッセージを「削除」すれば、思いは美郷へ伝えることができ、過去の健也のスマホには何も残らないというアイデアだった。

 健也から「今朝はごめんね。いつもありがとう。君の夫で幸せです。」というメッセージを受け取った美郷は「私こそごめんね。ありがとう。毎日幸せですよ。」と返信し、笑顔でバスに乗り込むのだった。

 SNSでは、この“つじつま合わせ”に「泣いた」「ここで冒頭の削除が~!」「そっか……送って削除すんのか……泣」「なるほど、ここで削除機能が生きるのか」「泣いちゃう」「今回の話大好き」「めちゃくちゃすてきな話だった」と感動が広がった。

 「時をかけるな、恋人たち」は劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠さんの脚本によるオリジナルSFドラマ。広告代理店のアートディレクターが、未来人のタイムパトロール隊員とともに違法なタイムトラベラーを摘発。時空を超えた恋模様を描く。

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