浜辺美波:映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」で主演 2024年7月公開 坂本龍馬役に赤楚衛二、家康役は野村萬斎

映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」に出演する(左から)赤楚衛二さん、浜辺美波さん、野村萬斎さん
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映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」に出演する(左から)赤楚衛二さん、浜辺美波さん、野村萬斎さん

 俳優の浜辺美波さんが、2024年7月26日に公開される映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(武内英樹監督)で主演を務めることが11月27日、明らかになった。総理が急死した日本で、「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」という究極のヒーローエンターテインメント作。同作で浜辺さんは、テレビ局の政治部の新人記者として、内閣のスクープを狙う主人公・西村理沙を演じる。他に、内閣官房長官を任された坂本龍馬役を赤楚衛二さん、内閣総理大臣・徳川家康を野村萬斎さんが演じることも発表された。

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 原作は、眞邊明人さんが手がけ、2021年に出版されると、ビジネス小説として11万部を突破するヒットを記録。コミカライズもされている同名小説(サンマーク出版)。舞台はコロナ禍真っただ中の2020年、首相官邸でクラスターが発生し、総理が急死した日本。不安渦巻く中で、政府が実行した最後の手段は「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」ことだった。総理大臣の徳川家康をはじめ、坂本龍馬、織田信長、豊臣秀吉ら、“最強ヒーロー内閣”として、窮地に追い込まれた日本を救うべく、誰もが知る日本の歴史に名を刻む偉人たちが、議員バッジをつけ集結。壮大なジェネレーションギャップが奇跡を生み出す……という展開となる。

 スタッフは、「のだめカンタービレ 最終楽章」前編(2009年)、後編(2010年)、「テルマエ・ロマエ」(2012年)、「翔んで埼玉」(2019年)などを手がけてきた武内英樹監督、「翔んで埼玉」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した徳永友一さんが脚本、同じく「翔んで埼玉」で同賞の優秀音楽賞を受賞したFace 2 fAKEが音楽を担当する。

 主演の浜辺さんは、「私が演じる西村理沙は、テレビ局の報道記者です。仕事柄、少しだけしたたかな部分もありますが、真っすぐで憎めない女性です。今作の台本を読んで最高に元気が出たことは、さまざまな時代の偉人たちが一堂に会すること! 撮影で皆さんにお会いできると思うと、それだけでワクワクします」といい、「舞台がコロナ禍の日本なので現実世界でもしあったらと身近に思えて、考えさせられる物語にとてもひかれました。また豪華キャストの皆さんが偉人達を演じられるので、その中に参加できることもとても楽しみです」と話している。

 また「武内監督とご一緒するのは『女信長』(フジテレビ系、2013年)以来なのですが、撮影中は本当に分かりやすく演出していただいています。作品を作るときのテンポやリズムにすごく嗅覚がある方で、私自身とても勉強になっています。『もし徳』は2023年を締めくくる自分へのご褒美のような作品です。役柄と一緒に猪突猛進して、最後までのびのびと楽しく演じていきたいです」と話している。

 内閣官房長官を任された幕末の風雲児、坂本龍馬を演じる赤楚さんは、「初めに台本をいただいた時、この時代に現れた偉人達がどう動き、現代の人々にどう影響するか、終始ワクワクしながら読ませていただきました。読み終えた後に前向きな気持ちになると同時に、強いメッセージ性にもひかれました」といい、「時代ものも偉人も初めてです。ウィッグとメークの力をお借りして楽しみたいと思います。まだ撮影中ですので全力で激動の時代を生きた坂本龍馬を演じていけたらと思います」と意気込みを語った。

 内閣総理大臣・徳川家康を演じる萬斎さんは、オファーを受けた際、「時代劇と現代がつながっているシチュエーションが自分にとって理想的な物語で飛びつきましたし、時代劇のオファーをいただくことはありましたが、三英傑の一人である徳川家康は初めてでした。総理大臣として要に座るわけですが、周りの意見を見聞きしてジャッジしていくというのは少し自分自身の日常と重なる部分もあります」と自身との共通点を見いだしたようだ。

 撮影について「その国の偉人達が並んでいるろう人形館がぜいたくに動いているような、それくらいドリームな瞬間でワクワクドキドキしました」といい、「この作品の魅力は偉人たちと現代がつながっているところ、偉人たちがAIによって蘇る発想と、それによってコロナ禍を乗り越えようという着眼点の面白さにあります。そこに浜辺美波さんが演じられる理沙が絡み、時代劇と現代劇が組み合わさることで物語が大きく飛躍し、エンターテインメントとして深く突き詰めることができるような気がしています」と話している。

 武内監督は、「私自身も一人の歴史好きとして本当に楽しみながら撮影しています。萬斎さんほか俳優界のドリームチームが真面目に最強内閣を演じれば演じるほど、現代社会と偉人の強烈なミスマッチがシュールでユーモラス!! さらには彼らがどのように日本を変えるのか? 時代を越えて今を生きる日本人に何を伝えてくれるのか? 『楽しくて深い』そんな映画をお届けしたいと思います」と意気込みを語った。

 原作の眞邊さんは、「映像化を意識して執筆した本作がついに映画化、しかも業界でも名高い武内英樹さんが監督と聞き興奮しました。そして野村萬斎さんが、過去に類を見ない『器の大きい』家康を演じてくださるのではないかと今から楽しみです」といい、「浜辺美波さんと赤楚衛二さんが現代と英傑とをつなぐ役割を担いますが、そこには現代を生きる我々が、どう歴史を作っていくのかというメッセージが込められています。今を代表する若いお二人の才能が、それを最高の形で届けてくれるはずです。本作に多くの方が熱狂してくださるとうれしいですし、私自身一観客として、この映画で熱狂したい。それが閉塞感に満ちた社会や政治を変えていく原動力になればと思います」と語った。

 織田信長、豊臣秀吉ら“偉人ジャーズ”のキャストは今後発表される。

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